「みちびき」を通して、宇宙から日常を支える!
準天頂衛星「みちびき」を運用する地上システムの「運用設計」業務に取り組んでいます。打ち上げ後、衛星に指令を出したり状態を確認するには、地上システムが必要です。その地上システムを安定的かつ効率的に稼働させるため、運用者の作業内容、システムの機能・性能・インタフェース要求を検討するのが「運用設計」です。そのため機能を理解するだけでなく、データフローや作業フローの把握や調整作業も必要であり、とても面白い業務になります。
また「運用設計」はシステム開発の上流工程に位置します。そのため、ここを疎かにするとシステム開発の手戻りや最悪の場合、実際の運用に支障をきたします。日常生活に欠かせない衛星もあり、そのサービスを止めることは水や電気と同じように日常の当たり前を失うことになるので、非常に責任感のある仕事でもあります。
超小型衛星に搭載するX線望遠鏡の組み立て方法の検討、および環境試験評価を行っていました。3μm厚のSi基盤に2μmの微細孔を同心円状に配置し、曲率をつけて塑性変形します。曲率の異なる2枚を重ねるように組み立てた上で、X線を微細孔の側壁に2回反射させることで集光する望遠鏡です。2枚を組み立てる際には非常に高い精度が求められます。接着剤の選定から組み立て方法の検討を行い、そのうえで熱・振動・放射線等の環境にさらし、組み立て精度への影響を評価していました。
中学生のころから宇宙に興味があり、そのころから宇宙業界に関わりたいと思っていました。大学では理学を学び、大学院にて宇宙技術に関わる研究を経験したことで、単なる研究対象としての宇宙だけではなく、日常生活を支える宇宙としての関心が高まりこの業界に強くひきつけられたのを覚えています。
また世間的にも注目が集まり、国が予算を増額したり参入企業の増加が見られたりと、将来性のある業界であると判断したのも志望するきっかけでした。
必ず宇宙に係る業務に携われることは一番大きな理由ですが、やはり就活中に社員の方と話す機会が多く、仕事をイメージしやすかったのがSEDを選んだ理由かと思います。好きなことを仕事にするというのはワクワクする一方、本当にその道に進んで良いのか不安に思うこともありました。ただ夏のインターンシップやその後のイベントにて、宇宙を仕事にしている人たちがどんな方々なのかを知ることが出来たのは、私にとって貴重な経験だったのを覚えています。
現場に身を置いて実感するのは、宇宙業界が今まさに大きく前進しているフィールドだということです。本当に多くの人が関わり、着実に一歩ずつ前へ進んでいます。その歩みを肌で感じたり、自分もその一員として貢献できていることは、この仕事の大きな魅力だと感じています。学生の頃はニュースやネット記事を通してしか触れられなかった情報が、今では自分が扱う業務の中にあり、それが成果として形に残っていく――その瞬間は本当にワクワクします。
私はこれまで「好き」という気持ちを最優先に進んできましたが、皆さんもどうか、皆さんらしい道を歩んでいってください!