INTERVIEW
社員インタビュー

2021年入社
有人宇宙活動事業
システムエンジニアリンググループ
N.H.
横浜国立大学大学院
理工学府
数物・電子情報系理工学専攻

2021年入社 有人宇宙活動事業 システムエンジニアリンググループ N.H.
これまでの業務
2021年~現在 「きぼう」日本実験棟 与圧部実験運用管制業務
2021年~現在 物資補給船「HTV-X」運用準備業務
2021年     準天頂衛星「みちびき」初号機後継機 初期運用支援業務

有人宇宙開発を支える一員として

現在の仕事
国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」船内部にある、日本の実験装置の運用管制業務、及びそれに向けての準備業務を行っています。また、次世代の物資補給船となる「HTV-X」の運用に向けた準備のうち、運用者が参照するマニュアルの作成支援を行っています。
大学(院)の研究内容
研究室では、宇宙放射線の研究を行っていました。天体から発する高エネルギーガンマ線が地球に到達するとき、大気との相互作用により大量の粒子を生みながら地表に到達するのですが、それを、検出器を広範囲に置くことで、エネルギーと到来方向を測定しよう!というものです。私はその中で、検出装置の基礎開発を行っていました。
学生生活について
大学生の頃は色々なことに挑戦していました。新入生交流会やパソコン講座の企画・運営、機械科の友人達との缶サット制作、大学院ではボリビア(ブラジルの左隣の国)への出張も経験しました。思い返すと、これらの経験の一つ一つで得られたことが、今の自分に繋がっているなと感じます。
就職活動について
就職活動は、大変でしたがとてもいい経験になったと感じています。自己分析や業界研究を通して、自分とはどういう人で、この先どうしていきたいかをじっくりと考えることが出来たと思います。就職活動の準備は早めに、自分について考える時間を多くとるといいと思います。
よく「軸」を決めてから企業選びをするといいという話を聞きますが、私は「自分が興味を持ち、やりがいを感じられそうな仕事ができるところ」を軸としていました。
宇宙業界を志望するきっかけ
宇宙は子供のころから興味があり、よくプラネタリウムに連れて行ってもらっていました。大学に入り、学び進めていく中で、自分の専攻が宇宙についての研究につながることを知り、宇宙分野の研究室に所属しました。未知なる部分が多い宇宙の解明に携わり続けたいと思うと同時に、宇宙での実験や人工衛星管制などの、宇宙業界でしかできないことでの社会貢献にも興味を持ったため、宇宙業界を考えるようになりました。
SEDを選んだ理由
インターンシップの参加が一番の要因だと感じています。社員の方のお話を通して、業務内容や社内の雰囲気について、より深く知ることができ、ここで宇宙の仕事をしたい!と思えたからです。また、どの業務も宇宙に関連しているため、確実に宇宙に関わる仕事ができるのはもちろんのこと、他では味わえないような経験ができると思い、SEDを選びました。
仕事のやりがいと大変なこと。またそれが楽しさに変わった瞬間。
運用管制業務は、1つのミスが大きな事故につながりかねないので、動作一つ一つに緊張感を持って対応することになるので大変ですが、ミッションが無事終了し、史上初の成果が得られたときはやりがいを感じます。また、自分たちが作成した手順書を、宇宙飛行士の方々が読みながら作業しているところを見るときにもやりがいを感じます。
仕事をしていて興奮した瞬間
管制員として、宇宙飛行士と連携して実験や作業を進めているときです。すごいことしているなといつも思います(笑)。
このほかにも管制員として入る時、国際宇宙ステーションの様子や、そこから見た宇宙や地球の映像も確認できるので、「宇宙開発の最前線に携わっている」と思うことが多い日々です。
学生時代に学んできた、体験したことで仕事に役立っていること
何かを作成するときのスケジュール管理能力、イベントの企画・運営の経験はそのまま仕事に役立っているように感じます。実際の業務でも、期限内に実験に向けた準備を行い、それに沿って実際に運用していくので!
仕事をするうえで大切だと思う能力
コミュニケーション能力はもちろん重要ですが、スケジュール管理能力も重要だと考えています。特に、複数の業務を抱えたときに、優先順位を識別できるかは、仕事をスムーズに進める上では大事です。学生のうちに、期限ぎりぎりになって焦らないような、余裕あるスケジュールの立て方を身につけておくと良いと思います。
入社前と入社後での会社の印象の違い
会社の印象については、風通しが良く、上司や先輩に気軽に相談ができる環境であると、入社前のインターンシップで社員さんからお話を聞いていました。入社後も想像通りの職場で安心して働けています。
宇宙に関わる仕事に就いて、周囲の反応
「宇宙開発に携わっているよ」と知人にいうと、間違いなく「すごい!」と返ってきます(笑)。ただ、何よりもうれしいのが、自分が宇宙開発の職に就いたことによって、家族や友人たちが宇宙に興味を持ち始めたことです。ロケットや宇宙飛行士のニュースがあると、それが話題に挙がることがあります。これからもより多くの人が宇宙に興味を持ってもらえるように頑張ろうと思えます。
SEDのここが自慢
宇宙に関連ある仕事を確実にできるところですね。また、有人宇宙開発に関わらず、ロケットや人工衛星などの最前線に携われるところも魅力だと思います!
今後挑戦したいこと
今後は、国際宇宙ステーションの次のステージに向けたプロジェクトに携わっていきたいです。そのため、現在はそのうちの1つであるHTV-Xの運用管制員を目指して、日々勉強しています。