INTERVIEW
社員インタビュー

2020年入社
有人宇宙活動事業
システムエンジニアリンググループ
K.Y.
山形大学
理学部
物理学科

2020年入社 有人宇宙活動事業 システムエンジニアリンググループ K.Y.
これまでの業務
2020年~現在 JEM曝露部実験装置の運用管制
2021年~現在 JEM与圧部実験装置の運用管制
2020年~現在 衛星運用支援(地上設備)

"きぼう"

現在の仕事
入社から現在にかけて、JEM曝露部実験装置の運用管制員をしています。ブラックホールや宇宙線の観測、宇宙からの地球のハイビジョンカメラによる撮影などが主な業務内容です。そのほかには、JEM与圧部実験装置の運用管制や、衛星運用の支援を海外地上局と連携をとりながら行っています。
大学(院)の研究内容
私の研究内容は、MPPCセンサーを用いたパルサー観測です。MPPCセンサーというフォトンカウンティングデバイスを用いて、宇宙の灯台と呼ばれる点滅する星"パルサー"を観測しようという試みです。私が担当したのは、設計でした。望遠鏡に取り付けて、センサの位置を高精度で調整する(センササイズが小さいため、望遠鏡の光が入る位置に動かす必要がある)ための装置を設計しました。
学生生活について
学生の頃は、バレーボール部に所属しながらも、自分の興味のある英語の勉強の一環として、短期留学に行ったり、スキージャンプのオリンピックのサポーターとして海外選手のサポートを行ったりしました。常に心がけていたことは、隙間時間の活用です。隙間時間を探しては授業の課題や英語の勉強を行うことで、自分の好きなバレーボールを続けながらも、単位を落とすことなく、さらには英語の勉強にも注力できました。
就職活動について
就職活動で最も意識していたことは、よく見せようとしないことです。第一志望の会社に入るために、自分をよく見せようとしてしまいがちですが、どんな質問に対しても自然体で、自分が思うことを話しました。逆に言えば、よく見せようとしなくとも面接してくださる方に評価していただけるように、自分の知識を広げること、堂々と自分の意見を述べることを日常生活から徹底していました。
(院進せずに)早く就職して良かったと思うこと
私が大学院進学ではなく就職を決めた理由は、かねてから携わりたいと思っていたISSの運用のリミットが近づいていたためです。大学院へ進学することでしか得られない経験ももちろんあると思いますが、自分にとっては夢のISSの運用に携わりたいという気持ちが強かったため就職を決意しました。無事SEDへ入社することができ、現在ISSの運用に携わっております。宇宙を日々感じながら、世界各国と協力して働けること自体が早く就職して良かったことです。
宇宙業界を志望するきっかけ
子供のころから漠然と、宇宙が好きという気持ちがありました。小さいころにいったプラネタリウムや、ISSで宇宙飛行士が実験している姿、修学旅行で来た宇宙センター、すべてが自分の中ではつながっていたような気がします。
SEDを選んだ理由
皆さんおっしゃられるかと思いますが、理由の1つ目としてはSEDに入れば100%宇宙に携われる、ということです。小さいころから宇宙にあこがれてきた自分にとってはかなりの決め手となりました。2点目は、社員の方々の宇宙に対する思いの強さです。人事の方や社員の方とインターンシップでお話させていただく中で、皆さんが宇宙にあこがれをもって目を輝かせながらお話をされている姿が印象的でした。私も、SEDの一員になりたいと心から思ったのを覚えています。
仕事のやりがいと大変なこと。またそれが楽しさに変わった瞬間。
ISSの管制員はどこか弁護士と似ているような気がします(弁護士になったことがないので、先入観かもしれませんが)。私たちは文書にしたがって運用を行っています。その文書には、ペイロードの詳細が書かれてあり、覚えることが山のようにあります。そのため、文書とにらめっこして、覚えて、忘れて、覚えて、を繰り返す必要があります。しかし、そうやって自分の中に蓄積した知識を用いて不具合を解消した際は報われたような気分になります。
仕事をしていて興奮した瞬間
宇宙からの地球を撮影したときです。宇宙飛行士が見る景色を同じ景色を見ることができる、だけでなく自分のコマンディングによってカメラを稼働できることは、今でも毎度興奮します。
学生時代に学んできた、体験したことで仕事に役立っていること
学生時代意識していた気になったことはすぐ調べる癖が役に立っています。気になることを後回しにしていると、それが積もり積もって結局はわからないままになってしまう可能性があります。気になったことはすぐ調べる、調べたことはメモすることで、知識の定着を図ることができています。
仕事をするうえで大切だと思う能力
私が働くうえで必要だと思うことは、常に自分の中に「?」を持つことです。知識を知識として単に覚えるのではなく、それがどうしてそうなるのか、何のためにそうなっているのかを意識し、バックグラウンドも込みで覚えることで、定着も図れますし、知識に幅を持たせることができると考えています。私自身、まだまだ勉強することだらけですが、「?」を忘れず、コツコツと努力を積み上げていきたいと思います。
入社前と入社後での会社の印象の違い
入社前と入社後でSEDに対する印象のギャップは特にありません。思った通り、皆さん宇宙好きです。
宇宙に関わる仕事に就いて、周囲の反応
周囲の反応はとても良かったです。宇宙関係というだけで、皆さん少なからず興味を示してくれます。
SEDのここが自慢
SEDの社員の方は、みんな本当に親切です。「人」を大切にしている会社だと、いつも感じさせられます。
今後挑戦したいこと
大学時代から私は英語の勉強を継続してきました。その理由は、いくつかありますが理由の一つとしてあげられるのが自分の目指しているポジションです。私が目指すポジションは、JCOMという宇宙飛行士とダイレクトに英語でコミュニケーションを取れるポジションです(SEDではまだ一人もいないそうです)。求められる英語の基準は高いですが、ぜひ挑戦したいと考えています。
就職活動中のみなさんへメッセージ
就職活動は、自分の人生を決めることにもなるため、悩むこともあるかと思います。悩んで決めた進路では、必ず努力を惜しまず経験を積めると思いますので、悩むことも大切だと思います。また、時には様々な大人の方の意見を聞くことも大切です。広い視野で、自分の将来に希望を持ちながら頑張ってください!私も宇宙の最前線で頑張ります!
学生のみなさんへメッセージ
自分の目標や夢がはっきりしている方と仕事をしたいです!共に刺激となるような関係で、楽しく働きましょう!