「人工衛星利用」でより良い未来をつくる
GPSを利用した航空機の進入着陸を支援する「地上直接送信型衛星航法補強システム(GBAS)」に関する解析を行っています。
GPSは、車から人工衛星まで、位置情報を知るために幅広く利用されていますが、様々な誤差要因が存在するために、その精度には課題があります。
そのため、GPSによる位置情報を航空機の進入着陸に利用したい場合、測位の精度や安全性を保障するための補強情報を生成・放送するシステムが必要になります。
私は、この補強システムが高い精度で継続的に利用可能であるために、様々な条件を想定した解析および解析ツールの作成・検証を行っています。
地球型惑星の海洋プレートでの沈み込み開始についての数値シミュレーション実験を行っていました。
特に、流体の存在が岩石の強度や変形則を変化させることに着目し、沈み込む海洋プレートからのスラブ脱水作用が沈み込みの開始と継続にどのような影響を与えるのか研究をしていました。
研究室内では新しい分野・手法だったため、外部の研究機関で共同研究をしていただき、ご指導いただいたおかげで研究を進めることができていました。
興味のある分野を学べていたので、専門の勉強はどれも面白く、充実していました。
大学のサークルと社会人団体でマンドリンと指揮をしていて、ここで妥協しないものづくりを叩き込まれました。
アルバイトではブライダルの映像編集の仕事をしていました。
特に院生の間は大変なことが多く、挫折もしましたが、たくさんの逃げ場と支えがあったおかげで今があります。
基本的には宇宙業界に絞って考えていました。
2020年のコロナ禍だったので、就活はイレギュラーが多く混乱もありましたが、とにかく信頼できる情報の収集と、ベストを尽くすことに集中していました。
SEDは第一級陸上無線技術士の有資格者を優先することをホームページで見て知っていたので、採用試験までに2科目、入社までに全科目合格して資格を取得しました。
幼い頃から宇宙が身近にあったので、様々な宇宙系のイベントやプログラムに参加してきました。
高校生の時に、あるプログラムでアンテナを自作してリモートセンシングを行い、地球の画像を見て大変感動したことがきっかけで、人工衛星に関する仕事に興味をもち、宇宙業界を志望するようになりました。
学部3年時にSEDのインターンシップに参加して、業務内容に更に興味をもった上に、先輩社員の方々が仕事に誇りをもっていることが伝わってきたことが大きな理由です。
宇宙への関わり方はいろいろあると思いますが、実際に手と頭を動かして運用、研究、解析等をしたかったので、SEDを選びました。
また、大きな転勤が少ないということも決め手の一つでした。
仕事のやりがいと大変なこと。またそれが楽しさに変わった瞬間。
入社して早い段階から業務に携わり、意見を述べる環境があることがやりがいに繋がっています。
現在携わっている航空航法にはこれまで馴染みがなく、システムや考え方の理解は難しいですが、理解できることが増えたり、解析結果から有意義な議論ができたときは楽しさや面白さを感じます。
学生時代に学んできた、体験したことで仕事に役立っていること
大学で学んだ内容として、地球や宇宙の環境についての基本的な知識は使用しています。
研究で使用していたソフトウェアを業務で使用することもあります。
まだまだではありますが、研究を通して身につけた「課題を見つけて道筋を立てる能力」「結果を整理して議論する能力」は役に立っていると思います。
わからないことや新しいことについて学ぶことを楽しむ能力は大切だと思います。
チームで業務を行うので、自分のもっている結果や考えをどう伝えたらわかりやすいか、思いやりをもって報告や相談をする能力も大切だと思います。
入社前は「大きな組織の一員になる」というイメージがありましたが、実際は少人数のチームで業務を行っており、相談などもしやすいです。また、一人ひとりの力が重要であると感じています。
「本当に宇宙に関わる仕事に就いちゃったんだね」という反応でした。ずっと宇宙が好きだったことを知っている友達や家族が喜んでくれたことは嬉しかったです。
宇宙開発の最前線で仕事ができることが自慢です。
これまで長年 日本の宇宙開発に携わってきたことを活かして、これからまた新しい形で宇宙や人々の生活に関わる仕事が動き出しているのを感じられて、心が躍ります。