見上げた空は自分のフィールド
現在は実用準天頂衛星3号機の初期運用に携わっています。海外の地上局と音声インターフェースでやりとりしながら衛星を安定して捕捉すること、また地上局の状態を監視することが主な業務となります。
4ロータヘリコプターを用いた側壁点検ロボットを制作し、実用性を検証しました。現在、トンネルや高速度道路の側壁点検の第一段階として「目視」による点検が行われています。特に高速度道路の側壁は距離が莫大であり、時間、コストがかかるだけでなく人が大人数立ち入ることによる危険性や渋滞が問題視されています。その段階をDroneに代替えすることが目的でした。Droneの問題点である壁面衝突のリスクを考え、距離センサを用いて側壁と一定の距離を保ちながら傷の検査を行うと共に、画像処理で傷の大きさを計測します。
「学生時代にあれをやり残した」と後悔しないよう、やりたいことは何でもやりました。
特に心がけていたことは「無駄に研究室にいる時間を無くす」ことです。工学部でありがちな光景かもしれませんが、研究室にいることが当たり前になり、友達とだらだらと時間を消費し、結局何も進んでいないという状態はとてももったいないと感じていました。
今日はここまで、と決めたらすぐに帰宅し、サークルやバイト、趣味にも時間を使っていました。
実家が京都北部の田舎で星がきれいに見えました。物心ついた頃には夜外に出ると必ず夜空を見上げていました。宇宙に対する憧れはどんどん大きくなり、就活の時点で他の業種にあまり興味を持てなくなっていました。趣味であった宇宙というフィールドを仕事にしたいと思い、宇宙業界に絞って就職活動を行いました。
どの部署に配属されても宇宙の仕事ができるというところが一番の決め手でした。
また、SEDのインターンシップに参加し、先輩社員のフレンドリーさや、先輩同士の会話の中で社風の良さを感じることが出きたことが大きな後押しとなりました。
仕事のやりがいと大変なこと。またそれが楽しさに変わった瞬間。
やりがい:打ち上げに立ち会える(運用室で)ところですね。衛星のデータが初めて地上に送られてくるときはやはり感動します。
大変なこと:複数の衛星業務を掛け持っているのですが、どの業務も運用以外の付帯作業が実は大変だと最近気づきました。手順書の作成や、シフト調整、訓練の受講等、実際に運用が始まる前にやらなければならないことがたくさんあります。それが他方から飛んでくるので大変な作業です。
一度運用中に大きなミスをしてしまったことがありました。その際、SEDの上司、先輩の方々は誰一人感情的に怒ったりせず、手厚くフォローアップして下さり、同期は優しく声をかけてくれました。恵まれた環境にいるなと思い、感情がこみ上げ泣きそうになりました。
業務にもよりますが、私の部署では他部署の方に支援をいただいて行う業務が多々あり、他部署の方の仕事のこなし方や業務内容も伺うことができるので刺激になります。
何事もポジティブに考えることができる人、飲み会好きな人お待ちしてます。