有人宇宙活動事業

我が国では、国際宇宙ステーション(ISS)に結合された「きぼう」日本実験棟の活用、宇宙ステーション補給機によるISSへの物資の補給を通じて、地球低軌道活動での有人宇宙活動を行っています。また、アルテミス計画等の月以遠への活動も見据え、継続的な利用機会の確保に関する取り組みが進められています。

SEDは、「きぼう」日本実験棟のシステム運用と、そこで行われる宇宙環境を利用した実験運用、日本人宇宙飛行士の訓練や健康管理に関する支援を行うとともに、新型宇宙ステーション補給機(HTV-X)や月周回有人拠点(ゲートウェイ)に関する技術サービスの提供を進めています。

「きぼう」日本実験棟のシステム運用

「きぼう」に滞在する宇宙飛行士の安全確保、「きぼう」に搭載されている各種実験装置の安定稼働のため、「きぼう」のシステム(通信・電力・管制系、熱・環境支援系、地上運用設備等)の状態を監視・制御する運用サービスを提供するとともに、宇宙飛行士へのシステムに係る訓練をしています。

「きぼう」日本実験棟での宇宙環境を利用した実験運用

微小重力や真空といった「きぼう」ならではの環境を利用する各種実験装置を地上から監視・制御する運用サービスを提供しています。また、「きぼう」での実験実施に向けた手順の作成、計画の立案、運用管制要員への訓練提供、宇宙飛行士への実験装置操作に係る訓練などの技術支援を行っています。

日本人宇宙飛行士の健康管理支援

日本人宇宙飛行士の搭乗に際して、健康管理に必要な宇宙食・生活用品の搭載準備、NASAとの国際調整、認証取得支援などの各種支援サービスを提供しています。

宇宙食

国際宇宙探査に関する技術支援

国際宇宙探査に向けたHTV-Xの開発支援や運用準備、ゲートウェイの環境制御システムの開発に関する性能解析などの技術サービスを提供しています。