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国際宇宙ステーションに向かったボーイング社の宇宙船スターライナーの帰還

公開日 2022.05.20|最終更新 2022.05.26

日本時間2022年5月20日(金)午前7時54分30秒に、ボーイング社CST-100スターライナー(Starliner)軌道飛行試験Boe-OFT-2(Orbital Flight Test-2) (無人)が、アトラスVロケットで打ち上げられました。打ち上げはケープカナベラル空軍基地にある Launch Complex-41発射場から行われました。この打ち上げは、ボーイング社の有人宇宙船スターライナーが、国際宇宙ステーション(ISS)に宇宙飛行士を運ぶ前の試験として、最後の重要なステップとなります。

2019年12月に打ち上げられた前回の1回目の無人飛行試験では、スターライナーの予定軌道への投入が出来ずに帰還するという問題が発生しました。そのため、当時は2回目の打ち上げで有人飛行試験に進むはずでしたが、ステップを変更し、急遽2020年末に2回目の無人飛行試験が設定されました。この無人飛行はいくつかの問題から延期されており、昨年8月の打ち上げ直前には複数のバルブの不具合が発見されたため、更にずれこんでいました。

スターライナー接近
スターライナー接近 Credits: NASATV

スターライナーは、通常4名が乗り込むことになっており、設計上7人の宇宙飛行士が搭乗できる再利用カプセル部分と、使い捨てのサービスモジュール部分から構成されています。

打ち上げ後、21日(土)午前9時28分にISSとドッキングし、22日(日)午前1時4分にハッチが開放されました。ISSに滞在するクルーは、宇宙船に入船して点検を実施し、将来の長期滞在に備えて電力・通信のISSのシステムとの統合を確認しました。

5月26日(木)午前3時36分に、スターライナーは自律的にドッキングを解除してISSを出発し、その後午前7時5分頃に軌道離脱噴射を実施しました。スターライナーは、宇宙船のサービスモジュールを切り離した後、26日午前7時49分に米国西部の砂漠に着陸、帰還しました。着陸では3つのメインパラシュートと6つのエアバッグを展開しました。また、スターライナーは、約230kgの貨物をISSに運び、約270kgの貨物をISSから地上に運搬しました。スターライナーは、宇宙飛行士達を乗せる有人宇宙船としてエンド・ツー・エンドの能力を試験する6日間の飛行を終了しました。

source : NASA, NASA


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