宇宙技術開発株式会社

アストラ社のロケット3.3の軌道上打ち上げ成功について

最終更新 2022.03.24

日本時間2022年3月16日(水)午前1時22分に、米国アストラ社のロケット3.3が、アラスカ Kodiacから打ち上げられました。打ち上げは順調に進み、打ち上げから8分50秒後にペイロードが展開されました。今回搭載されたのは、技術試験衛星のS4 CROSSOVERとOreSat0、Swarm Technologies社のIoT衛星SpaceBEE 20機です。

アストラ社の軌道上打ち上げについては、昨年8月のSTP-27AD1と、前回2月10日のNASAの学生ミッションELaNa 41が失敗しています。この原因究明については、3月6日にアストラ社が、ロケット3.3の打ち上げの失敗原因の2つの故障個所(フェアリング分離機構の図の誤り、ソフトウェア不具合)を突き止めたとビデオを公開しています。

故障事象の1つは、フェアリングが上段エンジン作動前に適切に分離されなかったことです。フェアリングに搭載された5つの分離機構が誤った順番で作動し、フェアリングが予期しない動きをして電気配線の破断が起き、分離機構のうちひとつがコマンドを受信できず、フェアリングが分離されませんでした。これは、分離機構用の電気ハーネスは工学図面通りに設置されていたものの、図面に誤りがあり、5つのハーネスチャンネルのうち2つが入れ替わってしまったことに起因します。

2つ目はソフトウェアの不具合で、上段エンジンのエーテルが、ジンバルや機体の操縦を可能にする推力ベクトル制御(TVC)システムが利用できない状態になっていました。この2つの独立した不具合に対処した結果、今回は打ち上げ成功となっています。

source : Astra社, 打ち上げビデオダイジェスト(Astra社Twitter)


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