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静止軌道衛星GOES-Tの打ち上げ成功

最終更新 2022.03.03

日本時間2022年3月2日(水)午前6時38分に、米国海洋大気庁NOAAの気象衛星GOES-Tが、アトラスVロケットで米国フロリダにあるケープカナベラル空軍基地から打ち上げられました。GOES-Tは、NOAAの気象衛星の内、静止軌道で運用される環境衛星で、最終的に運用される軌道に到達すると、GOES-18と呼ばれるようになります。(GOES: Geostationary Operational Environmental Satellites)

GOES-Tは、米国の次世代静止気象衛星(GOES-R)シリーズの衛星で、先に打ち上げられているGOES-R(GOES-16)とGOES-S(GOES-17)と基本的に同じ装置を少し改良した6つの観測装置を搭載しています。NOAAは、GOES-Tが軌道に到達してチェックアウトに成功した後、GOES-TをGOES-17に代わって静止軌道上の西側の配置となるGOES West(西経137度)衛星として運用する予定です。なお、GOES-16(GOES East: 西経75.2度)とGOES-Tが連携して観測できるエリアは、アフリカ西海岸からニュージーランドまで(地球の半分以上)です。GOES-17は予備衛星になります。

GOES-16とGOES-17のABI (Advanced Baseline Imager)観測装置では、打ち上げ後の試験で冷却に問題があることがわかったため、ラジエーターとループヒートパイプの設計を変更し、不具合の可能性を減らす改良を実施しています。ABIは青と赤2つの可視バンド、4つの近赤外線バンド、10の赤外線バンドの、計16の波長帯で画像を取得します。

<搭載6装置>

  • ABI (Advanced Baseline Imager):主要な観測機器。悪天候、ハリケーン、航空、自然災害、大気、海洋、雪氷圏に関連する幅広い用途に使用されている。ABIは従来のGOESに比べ、5倍の速度、4倍の解像度、3倍のチャンネル数で地球をスキャンし、より正確で信頼性の高い予報や悪天候の警告を行う。

  • EXIS (Extreme Ultraviolet and X-ray Irradiance Sensors):極紫外線・X線放射量センサー

  • SEISS (Space Environment In-Situ Suite):宇宙環境計測器

  • SUVI (Solar Ultraviolet Imager):太陽紫外線撮像装置

  • Magnetometer:磁力計

  • GLM (Geostationary Lightning Mapper):雷検出装置。雷雨が有害な風、ひょう、あるいは竜巻を引き起こす前に、予報官が最初の雷雨の発生に焦点をあてるのに役立つ。

GOES-T
GOES-T Credits:NOAA

source : NASA, NASA


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