宇宙技術開発株式会社

NASAのレーザー通信技術衛星の打ち上げ

最終更新 2021.12.14

日本時間2021年12月7日(火)午後6時4分に、STPSat-6、LDPE-1、Ascentを搭載したアトラスVロケットが、ケープカナベラル空軍基地から打ち上げられました。STPSat-6には、NASAのレーザー通信リレー実証機LCRD(Laser Communications Relay Demonstration)と、太陽観測装置UVSC(Ultraviolet Spectro-Coronagraph) Pathfinderなどの実験装置が組み込まれています。

LCRDは、赤外線レーザーを使って、双方向のレーザーリレー通信システムの試験を行い、従来の無線周波数のシステムの10-100倍のデータレート実現のための実験を行います。レーザー光を使って地球局との間で1.2Gbpsのデータレートによる通信を実証します。

レーザー光によるこの通信システムは、従来の無線通信システムに比較して小型・軽量・低消費電力で、大容量のデータを高速に遠方に届けることができます。一方で、地上の天候が悪い時には影響を受けやすいという弱点もあります。電波通信との相互運用が可能で、信頼性の高い堅牢な宇宙通信インフラを実現する上で、レーザー光通信システムは重要な役割を果たすことを期待されています。

LCRDイメージ
LCRDイメージ Credits: NASA

LCRDは2年間かけて実験を行い、天候や地球の大気の変化がレーザー通信に与える影響を評価し、リンクの性能を測定することで、運用能力とプロセスを改善していきます。LCRDは正常な動作を確認した後に、静止軌道上からカリフォルニア州の山の上とハワイのマウイ島の山頂に設置されたレーザー地上局と送受信試験を行う予定です。ミッション後半では、国際宇宙ステーションに設置された光通信端末と地上との間の通信を中継する実験も行う予定です。

source : NASA, ULA


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