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シグナス補給船運用15号機(NG-15)は無事国際宇宙ステーションへ

最終更新 2021.03.01

ノースロップグラマン社の商用補給船「シグナス補給船運用15号機(NG-15)」は、日本時間2021年2月21日(日)午前2時36分にアンタレスロケットで打ち上げられました。ISSへ到着した後、22日午後6時38分にロボットアームで捕捉され、22日午後9時16分にISSのユニティモジュールへの結合が行われました。搭載品の重量は3,810kgで、与圧貨物が3,734kg、船外貨物(超小型衛星と放出機構)は76kgとなっています。

今回の補給では、システム補給品以外の実験装置として以下が搭載されています。線虫を使った筋肉量の減少を調べる実験、宇宙での睡眠を調べるESAのDreams実験、宇宙用の高速コンピュータの実証となるSpaceborne Computer-2 、LambdaVision社の人工網膜実験、オリオン宇宙船用の放射線計測器の実証試験 (Hybrid Electronic Radiation Assessor: HERA) などです。

シグナス補給船運用15号機(NG-15)
Credits: NASA TV

ISSから放出される超小型衛星(CubeSat)も搭載されています。Guaranisat-1、TSURUなどのBIRDS-4プロジェクトの衛星の他、日本の超小型衛星「ひろがり(Hirogari)」、RSP-01、STARS-EC「三光(Sanko)」、WARP-01がISSに搬入されました。

「ひろがり(Hirogari)」は、北海道の室蘭工業大学と大阪府立大学が共同開発した超小型衛星で、2U(10cm×10cm×20cm)サイズのキューブサットで、アマチュア無線帯域での高速通信技術の実証試験等を実施します。RSP-01は、一般社団法人リーマンサットスペーシズによる1Uサイズの超小型衛星で、宇宙空間からの自撮りを行います。STARS-ECは、静岡大学発ベンチャーSTARS Space Service(株)の協力で開発された超小型衛星です。1Uサイズの3つの超小型衛星を直列につなげた3Uサイズの衛星として打ち上げ、放出後に両端の衛星からテザーを伸展して約22mのエレベーターを構築して、中央の衛星が移動するという宇宙エレベーターの昇降実験を実施予定ということです。

WARP-01は、筑波大学発の宇宙ベンチャーの(株)ワープスペースが開発した衛星バス技術実証機。TSURUは、九州工業大学が中心となってパラグアイ、フィリピンと進めたBIRDS-4プロジェクトで開発された3つの衛星のうち、九州工業大学の衛星となります。

source : ノースロップグラマン社, NASA


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