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ついにスターリンク衛星は1000機以上が軌道上へ

公開日 2021.01.22|最終更新 2021.01.27

日本時間2021年1月20日(水)午後10時2分に、スペースX社スターリンク(Starlink)衛星60機が、ファルコン9ロケットでケネディ宇宙センターから打ち上げられました。打ち上げから2分40秒後に第1段ロケットの切り離しが行われ、打ち上げから8分30秒後には第1段ロケットのドローンシップへの着地および回収に成功しました。

今回の打ち上げで、第1段ロケットの回収は72回目となりますが、今回使用した第1段ロケットは通算8回目の打ち上げで過去最多の利用数となりました。設計仕様上では10回までの再使用に耐えられるものとされています。

これまでに打ち上げられたスターリンク衛星の総数は、1,015機となりました。また、2020年8月の打ち上げ以降、機体が天体観測などに悪影響を与える光害に配慮して、反射光を押さえたバイザーサット仕様に全機変更することで対応しています。

スターリンク衛星打ち上げ数
Credits:SED

スターリンク衛星は高度が約550kmと低いために大気の影響を受け、軌道上の寿命は5年ほどです。現在静止軌道などに打ち上げられている一般の通信衛星は設計寿命が15年以上で、長いものは20年以上使われます。さらに通信に約0.5秒の遅延が生じます。低軌道に多数の衛星を打ち上げるスターリンク衛星の通信システムは、通信の遅延を減らせる上、極地域や山岳部などの通信インフラを確保しにくい地域に情報通信網を供給できるため、昨年10月には最初の国家契約としてカナダ政府が手を上げています。また、スターリンク衛星は、衛星同士の通信に光通信を利用し、離れた地域を繋ぐ際にも、遅れを最小限に抑える技術を導入しています。

source : 打ち上げライブビデオ(YouTube/スペースX社:1時間28分36秒)


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