宇宙技術開発株式会社

国際宇宙ステーションにボーイング社が新しい太陽電池アレイを供給

最終更新 2021.01.13

国際宇宙ステーション(ISS)の米国側は、現在4つのペア(計8つ)の太陽電池アレイを有しており、多くの科学研究やシステム運用に必要な電力を賄っていますが、最初の太陽電池アレイの設置から20年が経ち、15年の設計寿命であったことからこの先、電力供給は厳しくなります。このため、ボーイング社が、追加で設置する6つの新しい太陽電池アレイをNASAに納入し、2021年からISSへの設置が行われます。

現在ISSに設置されている太陽電池アレイは、最初のペアの設置が2000年12月、次に2006年9月、2007年6月、2009年3月と追加で設置されており、耐用年数は15年でまだ十分に機能しているものの、劣化の傾向が現れています。そのため、2017年6月にISSで展開試験を行ったRoll-Out Solar Array (ROSA)の大型版となる太陽電池アレイを順に導入することで、電力の増強を実現します。

ISS
Credits: NASA

新しい太陽電池アレイは19m✕6m(現在のものはペア片側35.5m✕11.6m)あり、各20キロワット、6つで120キロワット以上の電力を生成します。米国の平均的な家庭40軒分以上の電力供給に十分とされています。現在ISSに設置されている大陽電池アレイは8つで最大160キロワットの電力を発電でき、そのうち半分は日陰になる夜間の電力用としてバッテリーに充電しています。新しい太陽電池アレイを既存の太陽電池アレイの前面に追加設置しても約95キロワットの発電が行えるため、合計で最大215キロワットの発生電力が得られることになります。

これらの新しい太陽電池アレイは、ドラゴン補給船のトランクに2つずつ搭載して、2021年から3回の補給ミッションでISSに運ばれる予定です。また、各太陽電池アレイの設置のためには2回の船外活動が必要となります。

ボーイング社は、独自の調査ではNASAと国際的パートナーが望めば、ISSは2030年以降も安全に運用できるとしています。

source : NASA ボーイング社


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