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NASAはブルー・オリジン社と精密月面着陸技術試験のため提携

公開日 2020.09.25 | 最終更新 2020.10.15

米ブルー・オリジン社(Blue Origin, LLC) のニューシェパードは、垂直離着陸型の回収ロケットとミッション機器を搭載するカプセルから構成されています。9月26日(土)実施予定だった13回目(NS-13: New Shepard 13)の飛行は一旦中止されましたが、技術的な問題の修正のため検査を行い、日本時間10月13日(火)午後10時35分に再設定・実施されました。

打ち上げ中継は打ち上げ30分前より開始されました。カプセルは高度105km、ブースターは高度106kmを記録し、打ち上げ後2分15秒で上昇時の最高速度3,592km/hを記録しました。ミッション時間は10分9秒間でした。

NS-13の今回の機体による打ち上げは7回目で、運用上の再利用性が実証されます。ニューシェパードは、NASAの宇宙ミッション技術本部とのパートナーシップの下、軌道離脱、降下、着陸センサーのデモンストレーションを含む実験を12個の商用ペイロードを外側にとりつけて実施されました。月面センサーのデモンストレーションでは、指定された地点から100m以内の月面への自律的な着陸を可能にすることを検証します。

なお、この精密離着陸技術に関して、NASAは、月面に米国宇宙飛行士を送る(2024年までに月面南極域に飛行士を着陸させる)とされたアルテミスミッションで使用する可能性のあるセンサとアルゴリズムを成熟させるために、SPLICE(Safe and Precise Landing - Integrated Capabilities Evolution)技術を開発中です。航法ドップラー・ライダー(NDL)、地形相対航法(TRN)カメラ、危険検知用ライダー(HDL)、降下着陸コンピュータ(DLC)から成るシステムで、宇宙船が軌道から降下しはじめると機能します。月探査機からの画像を基に作成された月面マップとリアルタイムで取得した画像を比較し、特徴を検出して追跡することで、アポロ時代のような目視操縦をせずに着陸することが可能になります。

source : Blue Origine社, NASA


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