宇宙技術開発株式会社

「はやぶさ2」帰還日程と旅程

最終更新 2020.09.16

日本時間2020年9月2日に行われた記者会見では、今年12月6日に地球に帰還予定の「はやぶさ2」のリエントリ最終誘導の運用計画が明らかにされました。「はやぶさ2」は、現在既に地球公転軌道面に入っていますが、そのままでは、カプセルを地球に届けることができません。8月26日の時点では地球最接近時の距離が2万kmの軌道にいるため、9月15日~21日に亘ってイオンエンジンで少しずつ地球寄りの軌道へ変更し、地球最接近時の高度を1000km以下にする予定です。10月からは化学推進系を使って軌道の微調整を行い、12月5日にはリュウグウのサンプルを内包したカプセルを分離して、カプセルは6日にオーストラリアのウーメラ基地へ着地する予定です。

「はやぶさ2」本体は、カプセルを投下後、地球からの高度200km以上のところを通過して地球圏を再離脱することになります。また、「はやぶさ2」には拡張ミッションが準備されています。15日の記者会見では、拡張ミッションの2つの候補シナリオを、許容温度やイオンエンジンの運転条件、シナリオの成立性の観点で評価し、太陽への接近距離が遠く、金星フライバイのないシナリオに絞る方向が示されました。最終目標天体の1998 KY26は、高速自転を行う小惑星で、直径1kmほどあったリュウグウと違い、1/30の大きさです。2031年7月に到着という10年を超えるクルーズとなる予定で、チャレンジングなものとなりそうです。

source : はやぶさ2プロジェクト資料(JAXA)


    関連リンク

    SEDの関連記事