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カペラスペースのレーダー地球観測衛星も打ち上げ

公開日 2020.09.02 | 最終更新 2020.09.18

日本時間2020年8月31日(月)午前0時5分に、カペラスペース(Capella Space)社の地球観測SAR衛星セコイア (Sequoia)(Capella 2)を搭載したエレクトロンロケットがニュージーランド マヒア(Mahia)半島から打ち上げられました。打ち上げは順調に進み、打ち上げからおよそ1時間後に、衛星の切り離しに成功しました。

セコイアは、夜間や悪天候でも利用できるX帯合成開口レーダー(SAR)を搭載した100kg級の小型衛星で、エレクトロンロケットのような小型のロケットでも打ち上げることができます。衛星は高度約500km、軌道傾斜角45度に投入され、低中緯度地域の主要な国をカバーすることができます。また、0.5m以下の解像度で撮像できる性能を持っています。

カペラスペース社は、ホイットニー(Whitney)衛星コンステレーションシステムを築き、インマルサットのグローバルLバンド衛星通信ネットワークを介して、どの場所にあってもアップ/ダウン双方の通信が行われる「リアルタイムデータ取得」に主眼を置いた衛星システムを築こうとしています。

source : ロケットラボ社Twitter, ロケットラボ社

ロケットラボ社のフォトン(Phton)初号機が、今回同乗しています。フォトンは、エレクトロンロケットの上段にオプションとして装備されるキックステージ(3段)の既存の機能を活用し、長時間の衛星運用を可能にするためのサブシステムを追加することで、顧客のペイロードを搭載して衛星代わりに利用できるようにするものです。初号機ミッションはファースト・ライト(First Light)と名付けられた実証試験機であり、主衛星であるセコイアの切り離し後、フォトンとして運用できるようにするためのコマンドが送信され、ファースト・ライトミッションが開始されました。ファースト・ライトミッションでは、新しい電力供給、熱制御、姿勢制御サブシステムの機能検証が実施されました。

フォトンは円筒形のキックモータをそのまま使う衛星であり、最大170kgのペイロードを搭載可能で、推進系、姿勢制御系が使用できるほか、GPS受信機が装備されています。ロケットラボ社はフォトンの機能検証を行い実績を積むことで、今後、ペイロードの飛行を急ぎたい顧客へ汎用性の高いプラットフォームを準備できると考えています。最初のフォトン実運用機として、来年NASAとの契約で、NASAの小型試験機 Cislunar Autonomous Positioning System Technology Operations and Navigation Experiment (CAPSTONE) を月周回軌道に送り込み、月周回軌道での航行を試験する予定になっています。ロケットラボ社は、将来の月へのミッションを支援するために、月周回軌道での航行方法を試験することになります。

source : ロケットラボ社, ロケットラボ社Twitter


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