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米国の小惑星探査機もサンプル取得に向けリハーサルを実施

最終更新 2020.08.21

2018年8月に地球を出発したNASAの小惑星探査機のオサイリス・レックス(OSIRIS-REx)は、2019年10月から小惑星ベンヌ(Bennu: 1999 RQ36)の探査を開始しました。小惑星ベンヌは、「はやぶさ2」が訪れた小惑星リュウグウのように、ごつごつしたボルダー(岩塊)に覆われており、大きさはリュウグウの半分ほどの直径約500メートルです。南側には最大のボルダーBenben Saxumが、高さ21.7メートルで突き出しています。

オサイリス・レックスのタッチ・アンド・ゴー(TAG)サンプル収集イベントの1回目のリハーサルは、降下のための最初の2回の噴射マヌーバの練習を行う目的の「チェックポイント」リハーサルとして、4月14日に行われました。8月11日に実施されたリハーサルの2回目は「マッチポイント」リハーサルです。「マッチポイント」リハーサルでは、最初の2回の降下マヌーバの他に、マッチポイントバーンと呼ばれる3回目の噴射マヌーバを行い、Touch-And-Go Sample Acquisition Mechanism (TAGSAM)と呼ぶサンプル採取用のアームの展開も行い、サンプル取得予定地ナイチンゲール(Nightingale)の表面から約40mの高さまで降下した後、小惑星ベンヌから離れました。

サンプルの取得は今年10月20日、地球にサンプルが届くのは2023年9月24日の予定です。

マッチポイントリハーサル
Credits: NASA/Goddard/University of Arizona

source : NASA, NASA/アリゾナ大/ロッキードマーティン社

5月9日の報道では、地表にある岩石の熱破砕によると思われる、亀裂形状も見つかりました。ベンヌは昼間の最高気温が摂氏127度に達することがあり、夜の最低気温は摂氏マイナス73度にまで下がるため、風化と同じように岩石に亀裂を生じさせ、表面の剥離を観測しました。

ベンヌの表面亀裂
Credits:NASA/Goddard/University of Arizona

source : NASA/アリゾナ大/ロッキードマーティン社


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