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米国から有人打ち上げが復活!クルードラゴンの成功は米宇宙開発に於ける歴史的な打ち上げ

公開日 2020.05.21|最終更新 2020.06.01

日本時間2020年5月31日(日)午前4時22分、ファルコン9ロケットに搭載された米国商業有人宇宙船クルードラゴン有人試験飛行(Demo-2)が、轟音と共にケネディ宇宙センターの39A発射場から、打ち上げられました。クルードラゴンには、2人のベテランの宇宙飛行士が乗り込んでいました。米国ではスペースシャトル退役以来、有人の宇宙飛行ミッションの打ち上げを自国で実施しておらず、この打ち上げは、米国有人宇宙フライト再開となる、歴史的な打ち上げになりました。

打ち上げ成功にあたって、見学席にて米国大統領と副大統領夫妻が肩を並べて見守るという、アポロ時代の打ち上げでも実現していない異例の光景を収めた写真が、NASAから公開されました。

軌道投入後、安定的な飛行状態に移行した後、スペースX社の与圧服から普通の服に着替えた飛行士達の映像が中継されたことも、新鮮な光景でした。(ISSへの接近・ドッキング時にはまた宇宙服を着用)搭乗した宇宙飛行士は、スペースシャトルでのいくつかのミッションを含む豊富なテストパイロットと飛行経験が評価されて選ばれたボブ・ベンケン(Robert L. Behnken)氏とダグ・ハーレー(Doug Hurley)氏です。クルードラゴンが国際宇宙ステーション(ISS)に到着した後、2人は、第63次長期滞在ミッションクルーに加わりました。

ISSとクルードラゴンのドッキングは、数回に亘るマヌーバー噴射とアプローチ実験の後、5月31日午後11時16分に実施されました。

今回の有人試験飛行 (Demo-2)では、環境制御、軌道制御システムなどタッチスクリーンを使った制御を試験し、宇宙船が意図した通りに機能するか確認を実施しました。ドッキングは、自動ドッキング機能を利用していて、トラブル時以外は手動で操縦する必要はない設計となっています。機体の性能的には110日間以上、軌道上に滞在できますが、具体的なミッション期間は、ISSに到着し、機体の状況や次回の商業クルーの打ち上げの準備状況を見たうえで決定される予定です。

有人飛行に先立ち、クルードラゴン 無人試験飛行 (Demo-1)が、2019年3月2日に行われています。今回のクルードラゴン有人試験飛行(Demo-2)が順調に進んでいることで、クルードラゴン運用初号機も、8月30日を目標に打ち上げられる計画となりました。クルードラゴン運用初号機には、日本の野口聡一飛行士も搭乗する予定になっています。

source : NASA


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