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新型コロナ後の中国の最初の快舟一号甲ロケットの打上げはレーザー通信搭載衛星

最終更新 2020.05.13

日本時間2020年5月12日(水)午前10時16分に、中国の行雲二号01, 02 (Xingyun-2 01, 02)が、快舟1号甲(KZ-1A)ロケットにより、甘粛省 酒泉衛星発射センターから打ち上げられました。打ち上げは順調に進み、行雲二号01, 02は予定された軌道で切り離されました。

快舟1号甲(KZ-1A)ロケットは、中国航空宇宙科学技術企業(CASIC)により開発され、Expace社により商業化されている固体ロケットで、甘粛省 酒泉衛星発射センターから打ち上げられています。2019年11月には中3日あけての打ち上げを実施、12月7日には6時間空けての同日のロケット打ち上げを実施し、成功しています。今回は新型コロナウィルスの影響で、1月16日の打ち上げから4ヵ月近く空けた打ち上げとなり、行雲二号01衛星には「武漢号」という愛称が付けられ、ロケットの胴体にも「武漢」の名前が塗装されていました。

行雲二号01, 02の2つの衛星は、IoT通信機器を搭載して、高度約560kmの低軌道を周回する、通信衛星の技術試験機です。CASICとXingyun Satellite Co.により、IoT事業の主軸として設計・開発されました。2023年までに80機のコンステレーションとなる衛星を打ち上げることで、全世界をカバーする宇宙ベースのインターネット網を構築する計画となっています。

行雲プロジェクトはα, β, γの3段階に分かれており、今回の2衛星はαシリーズの技術検証を行うことになります。行雲二号01, 02は、各機の重さは100kg弱、デジタルマルチビーム通信機器を搭載し、衛星間通信にレーザーを採用しています。レーザーリンクによる高速通信が行われ、地上監視局-衛星間の相互応答、衛星-衛星間の高速通信、衛星-対象端末間のデータ伝送能力を試験する予定ということです。産業利用のための試験も実施される予定です。


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