宇宙技術開発株式会社

G-SATELLITEも搭載したスペースX社商用補給機ドラゴン20号機打ち上げ

最終更新 2020.03.10

日本時間2020年3月7日(土)午後1時50分に、スペースX社商用補給機ドラゴン20号機(Space X CRS-20 (SpX-20)/Dragon)がファルコン9ロケットによりケープカナベラル空軍基地から打ち上げられました。打ち上げは順調に推移し、打ち上げから約9分35秒後にドラゴン20号機が第2段ロケットより切り離され、打ち上げから約12分2秒後に太陽電池アレイを展開し、打ち上げは成功しました。また、ケープカナベラル空軍基地の着陸ゾーン1(Landing Zone1)での第1段ロケットブースターの着陸回収にも成功しています。また、ドラゴン20号機は、国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアームで、3月9日(月)午後7時25分に捕捉されました。

今回のドラゴン宇宙船で、NASAの商業補給サービス契約CRS-1での契約における貨物輸送は最終となります。ドラゴン20号機の搭載貨物は1,977kg、うち与圧貨物が1,509kg、曝露貨物が468kgとなります。搭乗員のための貨物が273kg、科学搭載品960kg、船外活動機器56kg、ISSのハードウェアが219kg、コンピュータ関連機器1kgの内訳となっています。

搭載の貨物の中には、欧州宇宙機関ESAのコロンバスモジュールに外付けする予定の曝露実験設備バルトロメオ(Bartolomeo)、微小重力環境下での水滴の形成研究(Droplet Formation Study)や、人体の腸器官が微小重力環境下で受けるストレス要因を研究するための実験機器 (Gut on Chip) 、微小重力環境下と地上での比較を行う心臓細胞の培養実験 (MVP Cell-03) などがあります。

バルトロメオは、ESAとエアバスが製造し、商業および研究ユーザーが利用する新しい科学目的のために準備された設備で、ISS外側に実験装置を取り付けることができます。地球観測、ロボティクス、材料科学、天文物理を含むあらゆる分野の実験に利用できます。また、ISSに到着した後に放出する超小型衛星として、日本のG-SATELLITE、グアテマラの低軌道技術実証衛星Quetzal-1(Guatesat-1)も搭載されています。G-SATELLITE衛星は、東京五輪・パラリンピック組織委員会と東京大学、JAXAが連携して制作・実現したもので、3Uの機体にガンダムとシャアザクの2体のフィギュアが搭載されています。

source : NASA

CRS-20打ち上げ
Credits: NASA

なお、ドラゴン宇宙船は、2012年の最初の打ち上げから数えて、通算520日間ISSに係留され、43,130kg以上の貨物を打ち上げ、34,500kg以上の貨物を地球に持ち帰りました。

source : スペースX社Twitter


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