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役目を終えた静止軌道衛星への朗報!補給サービス実験機MEV-1がインテルサット衛星へドッキング

最終更新 2020.03.06

2020年2月25日(火)に、ノースロップグラマン(Northrop Grumman)社の補給サービス実験機であるMEV-1(Mission Extension Vehicle-1)が、インテルサット901(Intelsat-901)衛星に対し、その補給サービスに成功しました。

運用寿命を4年超えて17年間も運用されてきたIntelsat-901衛星は、2019年12月に静止軌道から約300キロメートル高度を上げた墓場軌道でMEV-1の到着に備えて待機していましたが、日本時間2月25日(火)午後4時15分にMEV-1とInetelsat-901はドッキングに成功しました。インテルサットとの契約条件は、5年間のミッション延長サービスで、Intelsat-901衛星は3月末にはサービスのための軌道に戻ることになります。

ドッキング
Credits: Northrop Grumman

MEV衛星はミッション寿命を終えた機体にドッキングして、推進系の機能を肩代わりする軌道上サービスを行う衛星で、15年以上運用できる設計です。このため、Intelsat-901衛星衛星へのサービスを終えた後は、別の衛星の寿命を延長することが計画されています。サービスについては、インテルサット社から委託されノースロップグラマン社の子会社である「SpaceLogistics LLC社」が、静止軌道衛星に対する寿命延長サービスを提供する予定となっており、今回の実験成功で商業サービスの実現の道筋が明確となりました。

補給完了
Credits: Northrop Grumman

なお、衛星軌道を変更するために、実際に燃料を補給するというNASAの低軌道衛星への補給ミッションRestore-Lも計画されていますが、計画当初の2020年の打ち上げ予定は延期され、現在は2023年に設定されています。実現までにはまだ少し時間がかかるようです。

source : Northrop Grumman社, Intelsat社


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