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ボイジャー2号は電力低下によるセーフモードから復帰

最終更新 2020.02.14

1977年に打ち上げられたNASAの深宇宙探査機ボイジャー2号(Voyager-2)は、昨年から太陽系を出て恒星空間へ進みつつあります。ボイジャー2号は、何度か電力低下のためセーフモードに移行していますが、そのたびに復帰を繰り返しています。今回移行したセーフモードからは、観測機器の状態を確認する通信が無事復帰し、科学データの取得を再開したことが、JPLから報告されました。

ボイジャー2号は、地球から185億キロメートルもの距離にいて、光速と同じ速さの電波で通信しても片道17時間、往復34時間の通信時間がかかります。そのため、観測機器の状態のチェックにも、同じ時間を要します。ボイジャー2号は、今回のセーフモード移行により、1月25日に実施する予定であった機体の360度の回転を行うことができませんでした。

取得されたテレメトリの分析により、比較的電力を消費するシステムが同時に動作する手順があったためと、明らかになりました。今後状況を確認し直し、正常な操作の復帰に取り組んでいきますが、ボイジャーの電源である放射性同位体熱電気ジェネレータ(RTG)は、経年のため年間4ワットずつ発生電力が低下してきています。主要機器の動作を保証するためサブシステムのヒーターを消すなどの対策を続けながら運用されるということです。

ボイジャー2号
Credits: NASA/JPL-Caltech
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余談となりますがボイジャー1号が冥王星軌道を抜け、地球と主要惑星をふり返り撮影した写真はNASAのジェット推進研究所(JPL)で公開されていますが、「Pale Blue Dot(淡く青い点)」で有名な地球をふり返った画像は、現在はデータ処理により少し違った雰囲気の写真として公開されています。

Pale Blue Dot
Credits: NASA/JPL-Caltech
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source : NASA NASA/JPL/Voyagertwitter NASA/JPL/Voyagertwitter


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