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「はやぶさ2」の「ローバ2分離運用」結果報告

最終更新 2019.10.29

2019年9月28日から10月3日にかけて、小惑星探査機「はやぶさ2」は、ローバ2(MINERVA-II2)分離運用を行い、10月3日午前0時57分にローバ2を無事に分離し、探査機は高度8kmにとどまりローバ2の観測を実施しました。事前に9月17日に分離した2つのターゲットマーカは、リュウグウを極軌道に周回するTM-C赤道方向に回るTM-Eが、1時17分と24分にそれぞれ計画通り分離されました。

ターゲットマーカの分離運用は、太陽を背にしてターゲットマーカが反射し明るく撮影(再帰反射性の利用)できる方法が取られました。撮影間隔は30分に設定されました。運用に習熟したため、制御間隔は以前の10分に1回から1日1回に減らしても、精度の良い制御を行うことができたということです。

一方、ローバ2分離後の撮影については、ローバ2の明るさは非常に暗いため、低い高度(8km:通常高度は20km)から、3分弱という最大露光時間をとり、実施されました。ローバ画像をONC-W1カメラで30分間隔で撮像、少し狭い範囲をONC-Tカメラでは10分間隔で撮像する方法がとられ、双方が撮影したものの重ね合わせた画像も公開されました。

リュウグウを2.5周ほど周回し、ローバ2は着陸したものと思われます。その後のローバ2との測距信号も保たれているため、今後より詳細な重力場推定を行うことができると期待されています。説明会後半の大学コンソーシアムからの発表では、分離動画も観られます。ローバ2は、ラテン語のふくろうを示すウルラ(ULULA)と命名されました。

次回説明会は、「はやぶさ2」運用が終了し、リュウグウを出発するにあたって11月12日午後に実施される予定です。

source : JAXA


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