宇宙技術開発株式会社

アルテミス計画で利用される2種類の宇宙服

最終更新 2019.10.18

米国NASAは、2019年10月15日(火)に、有人月探査を行うアルテミス計画などで使用する2種類の次世代宇宙服を公開しました。オリオン宇宙船内で使用する船内宇宙服 Orion Crew Survival System (OCSS)は、スペースシャトルで使われていた船内服を改良したもので、従来と同様にオレンジ色のスーツとなります。一方、船外活動で使用される宇宙服 xEMU (Exploration Extravehicular Mobility Unit)は、スペースシャトル時代から使われているEMUとは異なり、新たに設計し直した白を基調にしたスーツです。

OCSS(以下、「オリオンスーツ」と呼ぶ)は、スペースシャトル時代に使われていた船内宇宙服LES、ACESをさらに改良したもので、快適さや動きやすさを向上させると共に、耐火性を強化し、着脱も容易にしました。また、軌道上で宇宙船の気圧が失われた場合は、このスーツさえ着用していれば地球へ帰還するまで最大で6日間生き残れるような設計とされています。

xEMUは、月面のダスト対策を考慮した他、冗長設計とすることでアポロ時代の宇宙服よりも安全性を向上させています。生命維持システムは小型化され、手脚の動きやすさを改善することで普通に歩ける宇宙服となりました(アポロ宇宙服では動きの制限が多かったため、飛び跳ねるようにして動いていた)。この宇宙服は、アメリカの宇宙服としては初めて背中から入り込む方式にしたため、1人で着脱できるようになりました。また、発展性も考慮されており、モジュールを組み替えることで、月だけでなく火星や、国際宇宙ステーション(ISS)などの無重量環境下での船外活動も可能な設計です。月面で使用する前に、ISSで性能試験を行う予定です。

source : NASA


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