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スペースXが低軌道に小型通信衛星60機を1度に展開!新時代へ

公開日 2019.05.24|最終更新 2019.06.03

日本時間2019年5月24日(金)午前11時30分にスペースX社の低軌道高速インターネット通信衛星スターリンク(Starlink)60機を搭載したファルコン9ロケットが、ケープカナベラル空軍基地から打ち上げられました。

今回、スペースX社が打ち上げるペイロードとして、これまでで最も重い約13,000kgとなっています。打ち上げは順調に進み、第一段ロケットは打ち上げから2分31秒後に切り離され、打ち上げから8分17秒後に洋上のドローンシップに無事着陸しました。第二段のエンジンも順調に飛行を続け、スターリンク衛星60機は結合したまま打ち上げから1時間2分14秒後に、ロケット本体から分離されました。

source : スターリンク衛星の分離(スペースX社Twitter), スターリンク衛星の分離(スペースX社Twitter)

個々の衛星の放出については、打上げ生中継終了後に行われたため様子は確認できませんでしたが、衛星放出後に行われる太陽電池パネルの展開を紹介するCG動画は事前にTwitterで公開されました。映像では、ヨットのように太陽電池パネルを展開するスターリンク衛星イメージを見ることができます。

source : 事前に伝えられた展開の様子(スペースX社Twitter)

スターリンクは、近年米国などの企業中心に進められている低軌道高速インターネット通信コンステレーション衛星計画のひとつです。Ku, Ka帯を使う通信衛星のコンステレーションで、高度550kmに4,425機の衛星を展開する計画(経済的に成功すればより低い軌道にさらに7,500機を展開する計画)であり、今回が最初の60機の打ち上げとなります。

米国メディアなどの報道によれば、他の衛星事業者の周波数と干渉するなどの懸念と、再突入の燃え残りリスクの調整の必要性から、米国連邦通信委員会(FCC: Federal Communications Commission) が調整を実施、当初の周回高度を下げ550kmに、生産済み機体を除き燃え残りリスク低減の設計変更を実施して、現在の計画となっています。現在の計画では、2024年3月までに予定数の2分の1、2027年3月までには全機を打ち上げる計画となっています。また、今回の試験機には衛星間通信用レーザー機器は搭載されていないと伝えられています。

source : スペースX社


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