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SpaceX社有人型ドラゴン打ち上げ後ステーションへドッキング

公開日 2019.03.04|最終更新 2019.03.05

米国では、数々のアポロ計画とスペースシャトルを打ち上げたケネディ宇宙センターの39A発射場から、記念すべき打ち上げが実施されました。NASAは、スペースシャトル退役後に再び宇宙飛行士を宇宙へ送るための有人型ドラゴン宇宙船の開発を民間へ委託し、その初めての宇宙への試験飛行(無人飛行試験SpaceX Demo-1)が成功したのです。

日本時間2019年3月2日(土)午後4時49分に、SpaceX社有人型ドラゴンを搭載したファルコン9ロケットが打ち上げられました。打ち上げから9分52秒後に、ファルコン9ロケットの第一段が洋上のドローンシップに無事着陸、約11分過ぎに有人型ドラゴンカプセルが第二段ロケットから切り放され、打ち上げは成功しました。打ち上げ管制は、SpaceX社がNASAからリースしているケネディ宇宙センターの打上げ管制センター(LCC)のFiring Room 4から行われました。

source : カプセルの第二段ロケットとの切り離し(YouTube/NASA:23秒)

記念すべき打ち上げにNASA, SpaceX社共にライブ放映を実施し、打ち上げ後もドッキングから帰還までライブ放映を実施しています。船内にはSpaceX社が開発した宇宙服を着用させたダミー人形 (愛称として映画エイリアンシリーズのヒロインに因んでリブリー(Ripley)と呼ばれている) が1体座席に座り、擬人化した青い地球のぬいぐるみも無重量状態になったことを確認するために載せられました。リブリーに内蔵された加速度計などのデータは、帰還後に収集されます。

有人型ドラゴンカプセルの国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングは、日本時間3月3日(日)午後9時2分にハーモニーモジュール先端に取り付けられた国際ドッキングアダプタ(IDA)に結合することで完了しました。有人型ドラゴンカプセルの管制は、カリフォルニア州ホーソン(Hawthorn) にあるSpaceX社のミッション管制センターから実施されています。カプセルがISSまで4kmに接近したところと1.6km以内まで近づいたところでランデブー試験が行われ、さらに150mの場所まで接近しながら自動制御・マヌーバ能力の実証試験を行い、その後、180mまで後退して退避する試験を実施しました。

ISSに結合するすべての宇宙機で行われる標準的なハッチ間への与圧と空気漏れの試験を実施した後、3日(日)午後10時7分にカプセルのハッチが開放され、ISS搭乗員が入室しました。有人型ドラゴンカプセルは、運用段階で4人のクルーと100kg以上の貨物を搭載して、ISSへ打ち上げられることになります。能力的には最長210日間のISS滞在が可能です。

帰還時には、ドラゴン補給船のものから有人宇宙船として信頼性を向上するために設計を変更したパラシュートシステムと突入制御システムのモニタを注意深く実施する予定になっています。

source : NASA


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