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20日ベピ・コロンボ無事に水星への旅へ

公開日 2018.10.19|最終更新 2018.10.22

JAXAおよび欧州宇宙機関ESAの共同ミッション、国際水星探査計画BepiColombo(ベピ・コロンボ)が、予定通り2018年10月20日(土)午前10時45分、仏領ギアナ基地からアリアン5ロケットで打ち上げられました。ベピ・コロンボは、JAXAとESAの共同で、観測目的に合わせた2つの周回探査機を水星周回軌道に送り込んで水星を観測する計画です。

JAXAからは水星の磁場・磁気圏の観測を行う水星磁気圏探査機「みお」(MMO: Mercury Magnetospheric Orbiter)、ESAからは水星の表面・内部の観測を行う水星表面探査機 (MPO: Mercury Planetary Orbiter) が搭載されています。打ち上げから約28分後に、両機を搭載した軌道遷移モジュールMTM (Mercury Transfer Module) が、無事切り離され水星への旅を開始しました。管制室ジュピターは喜びに包まれました。

MMOとMPOの2機は、水星到着までは共に結合された状態でMTMに搭載されて航行し、2025年12月の水星到着後に分離、1年間かけて観測を行う予定です。水星は太陽の重力の影響から軌道接近・周回軌道投入が難しく、1970年代にマリナー10号の接近観測があるものの、水星周回軌道に進むことができたのは2011年のNASAのメッセンジャー (MESSENGER) が初めてです。今回ベピ・コロンボが水星軌道到達・周回に進めば、2機目と3機目の水星軌道周回機となります。メッセンジャーも2004年の打ち上げから周回軌道投入までに、同じく7年かかっています。

水星軌道に到達するために、惑星近くを航行することでその重力を使って軌道調整を行うスイングバイが9回行われる計画です。地球のスイングバイを1回(2020年4月13日)、金星のスイングバイを2回(2020年10月16日, 2021年8月11日)、水星のスイングバイを6回(2021年10月2日, 2022年6月23日, 2023年6月20日, 2024年9月5日, 2024年12月2日, 2025年1月9日)実施予定です。水星到着後、MTMは切り離され、MPOの噴射スラスタを使用し軌道調整が行われます。MMOは水星高度590km×1万1,640kmの長楕円軌道で極方向を周回、MPOは480km×1,500kmの楕円軌道で水星を周回する予定です。

source : 軌道(ESA), スイングバイ予定(JAXA:PDFファイル)


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