宇宙技術開発株式会社

5機のイリジウムと2機のグレースFOの打ち上げ成功

公開日 2018.05.23|最終更新 2019.03.28

日本時間2018年5月23日(水)午前4時47分58秒に、NASAの水循環と地表面分量の変化を計測する2機のグレース・フォロー・オン(GRACE-FO: Gravity Recovery and Climate Experiment Follow-On)と、イリジウム社の通信放送衛星イリジウム・ネクスト 5機(Iridium Next 51-55) を搭載したファルコン9ロケットが、ヴァンデンバーグ空軍基地から打ち上げられました。

打ち上げは順調に推移し、打ち上げから約11分33秒後に2機のグレース・フォロー・オンが、約1時間5分後に5機のイリジウム・ネクスト衛星が、軌道上で切り離されました。

イリジウム・ネクストシリーズの衛星は、66機が軌道上運用、9機が軌道上予備機となる予定です。今回は6回目の打ち上げで、これで55機が軌道上に投入されました。あと2回の打ち上げが予定されています。

グレース・フォロー・オンは、グレース(GRACE)の後継機です。グレースは、NASAとドイツが協力して2002年に5年間のミッション寿命の衛星として打ち上げ、2017年まで運用された2機の双子の衛星です。同じ軌道高度上に220km離して飛行する双子の2機の衛星を使って、小さな重力場の変化を計測します。重力が変われば2機の衛星間の距離が変わるため、地上からのKバンドによる精密な距離測定と、搭載したGPS受信機を使った測位によって2機の衛星のわずかな位置変化を測定するというもので、地下の帯水層などを把握し活躍しました。

地球表面の重力は、地球が固体惑星であるため99%以上は変化しませんが、ごく微量の変動は生じます。その変動はほとんどが水に関する影響で、降水や蒸発、海流の流れ、氷の融解です。グレース・フォロー・オンはグレースの観測を継承しますが、新たに衛星にレーザー測距装置を搭載したため、位置変化の検出精度がさらに向上する予定です。

source : 打ち上げ成功記事(イリジウム社), 打ち上げ成功記事(NASA)


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