宇宙技術開発株式会社

シグナス9号機打ち上げ成功

公開日 2018.05.18|最終更新 2018.05.21

日本時間2018年5月21日(月)午後5時44分(39分の打ち上げ予定でしたが天候の良いタイミングでの打ち上げに移行されました)に、国際宇宙ステーション無人補給機のオービタルATK社商用補給機9号機(OA-9/Cygnus:シグナス9号機)が、アンタレスロケットによりワロップス飛行施設から打ち上げられました。

打ち上げは順調に進み、午後5時52分にはシグナス9号機が第二段ロケットより切り離されました。シグナス9号機の国際宇宙ステーションでの捕捉は、日本時間の5月24日(木)午後6時20分頃、結合は午後8時30分頃になる予定です。いずれもNASAテレビによる中継が予定されています。

シグナス9号機には、搭乗員の供給品予備品の他、下記装置などの科学実験装置が搭載されています。その他、教育利用のキューブサットやSpire社のLemurなどの超小型衛星十数機も搭載しています。

  • 六分儀(sextant)航法実験装置
    天体を目視計測して利用する六分儀は、過去にジェミニ宇宙船やアポロ宇宙船でも、予備航法機器として使われた。深宇宙有人ミッションでの緊急時の航法機器として搭載。
  • 微生物特定装置 (BEST: Biomolecule Extraction and Sequencing Technology )
    従来の微生物培養特定方法では検出できず、有害の可能性もある微生物を増やさずに特定できるシーケンス法を利用した微生物特定装置。同方法ではGenes in Space 3を使い宇宙ステーション上で初めてバクテリアの特定を実施したが、それを更に掘り下げる実験となる。
  • 極低温原子観測装置 (CAL: Cold Atom Lab)
    地上では実現できない、宇宙空間の10億分の1も低い極低温環境を作り、レーザーと磁場の力を利用して、原子の動きをほとんど止めた状態で原子を観察する実験を行う。これにより、センサや、量子コンピュータ、原子時計技術の改善を目指す。
  • 国際通信装置アイスキューブ (ICE Cube: International Commercial Experiment)
    欧州のコロンバスモジュールと実験キューブ中に接続される通信フレームワーク。容易に接続できる上、異なるサイズの商用量産品として生産し、コスト及び実験装置開発のための時間を削減する。

source : 搭載装置について(NASA), 打ち上げ成功記事(NASA)


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