宇宙技術開発株式会社

センチネル3B衛星打ち上げ成功

公開日 2018.04.25|最終更新 2018.04.26

日本時間2018年4月26日(木)午前2時57分に、欧州地球観測衛星センチネル3B(Sentinel-3B) が打ち上げられました。同日午前4時17分に衛星は分離され、高度約818キロメートル、軌道傾斜角98.6度に投入されました。2016年に対となるセンチネル3Aが既に打ち上げ・運用中であり、2機体制で海色と陸色に於ける地球全体のデータを2日以下でカバーする仕様の光学センサを含む衛星です。以下の4つのセンサが搭載されています。

  • SLSTR : Sea and Land Surface Temperature Radiometer
    エンビサット(Envisat)衛星のAATSR (Advanced Along Track Scanning Radiometer)の改良型で、陸海の表面温度を0.3度Kより良い精度で計測する。火災検出のための熱赤外2チャンネルを含んだ21チャンネル。可視・赤外域と短波長赤外域で500メートル、熱赤外域で1キロメートルの分解能で計測を行う。

  • OLCI : Ocean and Land Colour Instrument
    エンビサット衛星のMERIS (Medium Resolution Imaging Spectrometer)センサの改良型。観測幅1,270キロメートル、分解能300メートル。農業作本管理や、大気のエアロゾルや雲の予測などを行う。

  • SAR : Dual-frequency (Ku and C band) synthetic aperture radar
    Ku帯およびC帯の二周波SARおよび高度計。300メートル分解能で陸海の地表100%をカバーする。海表面高度、海上風速計測。

  • MWR : dual-channel microwave radiometer
    大気中の水蒸気計測など大気補正を行うデュアルチャンネルのマイクロ波放射計。

センチネル3は、主に地球全体の環境を中分解能のセンサを使用することで、比較的高い頻度で地球全体を観測する衛星になります。森林火災や植生把握、表面温度の変化、高度の変化、海や湖の環境変化など、多くの環境に関するデータを取得できます。

なお、欧州の先進的なコペルニクスプログラムで進められている、地球観測衛星のセンチネルシリーズは、センチネル1, 2, 3 が、A, Bの2機ずつ、4号、5P、5号、6号と、2020年までに合計10機が稼働する予定です。センチネル3Bが打ち上がると、計7機のセンチネル衛星が打ち上がったことになります。

source : ESA, ROSCOSMOS


    関連リンク

    SEDの関連記事