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北極海今年は3月17日に氷が最大被覆

最終更新 2018.03.27

今年2月、北極海を氷が覆う平均範囲は、今までで最も低い記録を更新しました。米国雪氷データセンター(NSIDC)に於ける、今年2月の北極海の氷の被覆平均は、1,395万平方キロメートルで、1981年から2010年の2月の平均と比較して135万平方キロメートル小さくなっています。

NASA地球観測のWebサイトでは、2018年2月の北極海周辺の氷の様子がマップされており、白く示されている部分は15%以上の氷の凝集がある地域となります。青く示されている部分は氷が少なく開けた水域であり、ベーリング海やチュクチ海では冬期は温暖となりました。これはグリーンランド付近の低気圧と欧州の高気圧が、北大西洋北極周辺に暖かい大気が停滞するのを後押ししたためです。

また、気温を示すマップでは、2月は大気温度異常が生じ、北極周辺は平均よりも非常に暑く摂氏20-30度を記録しました。グリーンランド北部では海が凍結しない状況であり、こうした状態は、更に氷の融解を促進しています。

source : NASA

NASAとアメリカ雪氷データセンター(NSIDC)の分析によれば、北極海の氷は3月17日(土)に最大範囲(1,448万平方キロメートル)に達しました。最大範囲についての記録は、昨年2017年3月7日が最小記録であり、それに次ぐ2番目の最小記録(約6万平方キロメートルだけ大きい)となっております。

科学的見地から重要なのは、この4年間に氷の減少傾向は続いたままで、夏の氷が少なくなる時期に於いても同じであることであり、動植物への影響や地域社会への影響、船舶航行の増加や、海岸浸食の増加、海洋循環への影響など、多くのことにインパクトを与えるということです。また、2月の冬期大気温度異常では、この時期の北極圏の気温よりも40度も高い気温だということが示されています。

source : NASA


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