宇宙技術開発株式会社

欧州EDRSシステム稼働

最終更新 2018.03.14

光レーザー通信システムを構築する欧州のEDRSスペースデータハイウェイが稼働しました。2016年1月にユーテルサット9B通信衛星に搭載して打ち上げられた、欧州の新型データ中継システムEDRS-A(European Data Relay System)は、欧州のコペルニクスプログラム下で開発され運用されている地球観測衛星センチネル1A, 1B, 2A, 2Bのデータ取得を改善します。これらの地球観測衛星は高分解能で地上の状態をマッピングしたり変化を抽出したりすることが可能で、農業、土地被覆、森林や水域の環境、災害のマッピングや監視に適しています。

これらセンチネル衛星4機とEDRS-Aとの間でデータ中継試験が実施された後、2017年10月25日から運用が開始されました。EDRS-Aは、高度3万5,800kmの静止軌道上から、低軌道を周回する地球観測衛星のデータを、レーザー通信を使って地上に中継します。その量は毎日数百ギガビットとなる予定です。

従来の電波を使った地上局と衛星間の直接データ伝送に加えて、EDRSを中継したレーザー通信回線が加わる事により、センチネル衛星4機(1A, 1B, 2A, 2B分)からのデータ伝送能力は増強されました。取得するデータの約半分がスペースデータハイウェイの支援を受けます。その結果、地球の陸域全体が5日間隔でマッピングできるようになりました。

2018年末には、2号機となるEDRS-Cが打ち上げられる予定で、打ち上げが成功すればシステム能力は2倍になる予定です。EDRSスペースデータハイウェイは、ドイツ宇宙機関DLRとTesat-Spacecom社が開発したレーザーターミナルを使っており、欧州宇宙機関ESAとエアバス社の官民が協力する計画です。

source : ESA


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