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エグゾマーズTGOが空力ブレーキ後の火星低軌道へ

最終更新 2018.02.22

欧州とロシアが共同で進める火星探査ミッションのエグゾマーズ(ExoMars)は、2016年3月に打ち上げられ、9か月後に火星に到着後、着陸機のスキャパレリが残念ながら着陸には失敗したものの、火星周回機のトレース・ガス・オービター(TGO)の軌道変更マヌーバは順調に推移しています。2016年11月には最初の取得画像が公開されています。

TGOは、2017年1月から始まった軌道調整で近火点高度が210kmに下げられ、9万8,000km×200kmの1周回4日という長楕円軌道に入れられました。その後、TGOは火星大気を利用した空力ブレーキを利用して速度を落とし、2017年3月から13ヶ月間かけて最終的に高度約400kmの円軌道をとることを目指しています。空力ブレーキにより速度を落としたTGOの機体は、火星上空103kmまで接近し、近火点高度を200kmに引き上げるために、日本時間2018年2月21日(水)午前2時20分に16分間のスラスタ噴射が実施されました。スラスタ噴射後、TGOは火星上空およそ1,050km×200kmの軌道となりました。

翌3月に軌道調整のための一連のマヌーバが実施される予定で、4月中頃には予定通り高度400kmの円軌道投入が達成できるとみられています。

source : ESA


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