宇宙技術開発株式会社

地球から最も遠い場所から撮影に挑んだニューホライズン

最終更新 2018.02.16

2015年夏に冥王星に最接近・撮影以降、NASAの深宇宙探査機ニューホライズン(New Horizons)は、2019年1月1日に予定しているカイパーベルト内の天体「2014 MU69」への接近に向けて飛行中です。

ニューホライズンが搭載するカメラLORRIを使用して2017年12月に撮影した疑似カラー画像が公開されました。左はカイパーベルト天体「2012 HZ84」、右は「2012 HE85」です。更にLORRIは、12月5日に散開星団であるWishing Well恒星クラスタ(願いの井戸星団)を撮影し、この撮影は地球から最も離れた場所からの撮影記録を更新しました。

太陽系の惑星の公転軌道を超えて飛行した宇宙機は、パイオニア10, 11号とボイジャー1, 2号の次がニューホライズンで、5番目にあたります。しかし、地球から離れた場所からの撮影画像は、今回が最も地球から遠いものとなり、ボイジャー1号の記録を破ることになりました。

ボイジャー1号が撮影した、太陽系を振り返った有名な写真「Pale Blue Dot(淡く青い点)」は、1990年2月14日に、太陽系を背景にして合成された60枚の画像の一部です。地球からは約60.6億km(40.5AU)離れた場所からの最後の撮影で、その後カメラの電源は切られました。今回のLORRIの撮影は、61.2億km(40.9AU)地球から離れた場所で実施されました。

撮影の時点で、ニューホライズンは1日に1,100万kmという速さで地球から離れて行っています。カイパーベルト天体「2012 HZ84」と「2012 HE85」の撮影2時間後に、ニューホライズンがWishing Well恒星スラスタを撮影した時に、この記録は更新されました。また、2019年1月1日に予定している「2014 MU69」への接近に向けて、2017年12月9日には、地球から最も離れた場所での軌道制御マヌーバの噴射も行われました。

source : NASA


    関連リンク

    SEDの関連記事