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かぐや月の地下の巨大な空洞を確認

最終更新 2017.10.20

2007年9月4日に打ち上げられ2009年6月11日まで運用を行った月周回衛星セレーネ(Selene)「かぐや」に於ける、月レーダサウンダーで取得されたデータを使った国際共同研究チームによる解析により、月の火山地域の地下数10m〜数100mの深さに複数の空洞の存在が確認されたことがJAXAから発表されました。

確認された空洞は複数あり、月の北緯14.2度経度303.2度付近のマリウス丘(Marius Hill)に位置する直径深さ共に50mある既知の竪穴から、西に数10km以上も伸びた空洞も見つかっています。月には、かつて溶岩が流れた際、地下に形成される空洞(溶岩チューブ)が存在していると考えられていましたが、観測データとしてそれが裏付けられるものが出てきたのは近年になってからです。今回もNASAのルナ・リコネッサンス・オービター(Lunar Reconnaissance Orbiter)による斜め観測による縦孔の確認や、NASAのグレイル(GRAIL)による重力場観測(重力場が低いところは質量密度が低いため中に空洞がある可能性が高い)、そしてかぐやのレーダサウンダーによる詳細解析の結果が結実したことになります。

なお、地下空洞は月面の強い放射線から機器や人を守れることから、将来の月面基地建設などの候補としても有望だと考えられています。

source : JAXA


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