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オール電化のユーテルサット172Bが静止軌道に到達

最終更新 2017.10.19

日本時間2017年6月2日に打ち上げられたユーテルサット172B(Eutelsat 172B)は、東経172度の静止軌道から、アジア太平洋地域に対してのサービスを行う予定の通信衛星です。ユーテルサット172Bは、エアバス社のE3000衛星バスを採用して受注した全電化衛星6基の内の最初の機体で、ロケットからの切り離し後、自身の電気推進スラスターであるホール・スラスター(Hall thruster)を使い4か月間(全電化衛星としての静止軌道移動時間では最速記録)で静止軌道まで到着しました。

2対の展開式ロボットアームの先端にホール・スラスターを装着することで推力方向と姿勢をよりよく制御できる仕組みになっています。ロボットアームは3mの長さがあり3つの関節部があります。2液式エンジン(化学スラスター)を使えば静止軌道まで1週間で到着できますが、その分、衛星の重量が重くなるためより大型の打ち上げ能力を持つロケットでの打ち上げが必要になります。全電化衛星であれば軽くなる分、2基同時打上げが可能になるため打ち上げコストを削減できます。

source : ESA


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