宇宙技術開発株式会社

月軌道上の宇宙基地開発で米露が協力することに合意

公開日 2017.09.28|最終更新 2017.12.20

第68回国際宇宙会議2017(IAC:International Astronautical Congress)が、9月27日(水)から3日間の予定で開催されました。今年開催国となったオーストラリアでは、専門の宇宙機関が今までなかったため政府機関の各関連部署が対応に当たっていましたが、新たに宇宙専門機関を立ち上げると宣言し、話題になっています。

IAC初日の27日、NASAとロシア宇宙機関のROSCOSMOSの間で、NASAが火星の有人探査の足掛かりとして今年初頭に打ち出している「ディープ・スペース・ゲートウェイ(DSG:Deep Space Gateway)」構想について協力して開発・探査にあたる共同声明に調印が行われました。

現在のNASAの計画では、ディープ・スペース・ゲートウェイは、月の重力平衡点L1,L2付近を通る軌道面に垂直の極方向を周回する予定です。月南極方向に長い楕円軌道Near-Rectilinear Halo Orbit (NRHO)をとることが検討されていますが、詳細は今後決められることになっています。これは、将来ディープ・スペース・ゲートウェイを、月や地球にアクセスが容易となる位置づけとするためです。米国メディアによれば、最初のモジュールである推進モジュール打ち上げは、米国が新規輸送システムとして開発中のSLSを利用した有人打ち上げEM-2に搭載され、2023年の打ち上げとなる予定が伝えられています。

なお、将来的にディープ・スペース・ゲートウェイは、現在の国際宇宙ステーションのように、何回かの輸送を重ねて構築することになります。構造モジュールの打ち上げはEM-3で実施予定です。ロシアROSCOSMOS側は、接続ノードや生命維持システム、輸送システムを中心に、米国NASA側は電力・推進機能、エアロックの他、オリオン宇宙船によるクルーの輸送、SLSによる打上げなどを担当する計画です。

source : ROSCOSMOS


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