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太陽コロナの謎に迫る

最終更新 2017.07.06

6月に太陽コロナと磁場に着目する科学観測衛星パーカー・ソーラー・プローブ(Parker Solar Probe)の紹介をしましたが、サウンディングロケットを利用した観測に於いても、太陽観測は成果を挙げています。

太陽の表面の温度は約6000度ですが、上空の彩層は約1万度、さらに上空のコロナは100万度以上の高い温度になっています。なぜ彩層やコロナで再び高温に加熱されるのか、その機構の疑問はいまだに解決されておらず、「彩層・コロナ加熱問題」と呼ばれ、長い間研究者達を悩ませてきました。

太陽の彩層・コロナに関する課題である加熱機構には、磁場が大きく関与していることがわかっており、国立天文台のニュースでは、紫外線観測装置の、「クラスプ」(CLASP:Chromospheric Lyman-Alpha Spectro Polarimeter)」の観測により彩層・遷移層の磁場を測定するためには紫外線域の偏光分光観測が新たな太陽観測の手法として有用であることが、改めて確かめられました。

クラスプは、2015年9月に米国のホワイトサンズから打ち上げられたサウンディングロケットに搭載されたミッションですが、2019年には次のCLASP-2が予定されており、更に成果を得て、次の太陽観測衛星「SOLAR-C」の開発に進み「彩層・コロナ加熱問題」の解明にも大きく貢献することが期待されています。

source : 国立天文台


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