宇宙技術開発株式会社

磁力を使うスペースタグによる新たなデブリ除去の可能性

最終更新 2017.06.23

地球の低軌道などを浮遊する役目を終えたり壊れたりした衛星などのゴミ、いわゆるデブリは、除去するのが非常にやっかいであり、危険な場合もあります。現在、ロボットアームやネット、銛といった様々な方法での回収技術が研究されています。

フランスの大学の研究者からは、電磁力を利用し非接触でデブリを捕捉して除去する可能性が提案されました。磁気は時には強い引力、時には強い斥力を生じますが、目的となるターゲット衛星の周囲に特定の強い磁場をチェイサー衛星で作って、自在に飛行経路を調節する方法のようです。対象にする衛星には事前に特別な装置を設置する必要はなく、衛星の姿勢制御に使用されている磁気トルカ(電磁石)に影響を与えることで磁力による捕捉ができます。

チェイサー衛星の磁場は、極低温に冷却された超電導ワイヤを使って発生させられます。磁力の影響を与えられる距離は約10-15mで、10cmの精度で位置を制御できるとのことです。この研究はESAが支援しています。

source : ESA


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