宇宙技術開発株式会社

津波検出システム宇宙技術で改良へ

最終更新 2017.05.23

津波が起こるときに、高度80~1000kmの間にある電離層の活動に影響があることが知られてきました。GPSなどを含むGNSS(global navigation satellite systems)でイオン層の擾乱を観測することで、津波検知システムに改良が加えられようとしています。

ごく大雑把な説明となりますが、津波が起こり大気が押され圧縮されると、その影響で大気重力波が生じます。大気重力波は上空の薄い大気では増幅されるために、高度300-350kmに達すると電離層の電子密度の変化が検知可能なレベルになります。GNSS信号を測定することでこの変化を捉える事が出来ます。測位システムによりデータを収集・解析するこのアルゴリズムはVARION(Variometric Approach for Real-time Ionosphere Observation)と呼ばれ、JPLの科学者が主体となり、学生や企業も参画して概説されました。

NASAの記事では、その検出の事例(2012年10月27日)を見ることができます。津波検出システムは、従来のブイなどの関連データ設備にこのVARIONが追加されることで、改良が進むと思われます。

source : NASA