宇宙技術開発株式会社

欧州の月に向けた計画について

最終更新 2017.05.19

今年に入り、月へのミッションは将来計画だけでなく、近々の計画についても詳細が明らかになってきています。インドのPSLVロケットで12月末に打ち上げ予定の、民間で企画したチームインダスの着陸船(HHK1)と日本のチームHAKUTOの月面ローバー「SORATO」です。

中国も月からのサンプルリターンを計画している嫦娥五号を年末に打上げる予定です。インドのチャンドラヤーン2号(Chandrayaan-2)も2018年の第一四半期の打ち上げが予定されています。
また、日本では独自の計画SLIM (Smart Lander for Investigating Moon)も、2019年度の打ち上げが予定されています。

さて、欧州でもNASAや米国の商業ミッションの相乗りの機会を利用していくつかの小型探査機が提案されており、以下の記事でその概要が紹介されています。

キューブサットの特性を活かし、ESAは4つのチームを選んで検討のための予算を与えました。6Uサイズのキューブサットであるムーンケア(MoonCARE)は、将来宇宙飛行士が宇宙で生活する閉鎖生態系システム構築の要である微生物への放射線影響を測定します。

12Uサイズの3つの衛星からなる低周波探査機(Low-frequency Explorer)は、電波ノイズが少ない月の裏側に初の電波望遠鏡を構築するというものです。

次に、12Uサイズの揮発性物質と鉱物マッピング軌道機(Volatile and Mineralogy Mapping Orbiter)は、レーザーレーダーを使って月面を10cmの分解能で、鉱物や凍った揮発性ガスについてマッピング情報を取得するものです。

もうひとつが、12Uサイズの月の隕石衝突観測装置(Lunar Meteoroid Impacts Observer)で、カメラにより月面に衝突する隕石の閃光をとらえるものとなっています。

欧州企業や大学に呼びかけたところ、欧州内の工業チームから大きな反響があったようです。今年12月のワークショップでこの4チームが競い、最も優秀な提案が選ばれる予定です。最優秀に選ばれたチームは、ESAのエンジニア達とより詳細な設計を詰める機会を得られます。

source : ESA


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