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米ベクタースペースシステムが小型衛星市場に向けロケット初飛行試験

最終更新 2017.05.12

米国のアリゾナ州に本社があるベクタースペースシステムズ(Vectorspacesystems)社は、小型衛星市場をターゲットにロケット開発を進めていますが、5月3日(水)にのベクターR(Vector-R)ロケットのプロトタイプ機の打ち上げ試験を初めて実施しました。

source : ベクタースペースシステムズ社

ベクタースペースシステムズが開発を進める小型ロケットは、ベクター・ラピッド(Vector-R)とベクター・ヘビー(Vector-H)で、2段式のロケットにオプションの上段として電気推進を加えることができます。

ベクター・ラピッドは、2段式で低軌道へ最大60kg、3段式にすれば800km軌道へは35kgのペイロードを輸送可能で、3段に電気推進を使えば45kgまで打ち上げることができる仕様となっています。2018年に商業打ち上げを開始予定で、年間100機の打ち上げで設計されており、2019年の予定は12回とのことです。高さ約12m、第一段直径1.2m、フェアリング下部の直径は25cmで、打ち上げは移動式の発射台となっています。1段は3基のエンジンを装備し、この1段は回収して整備することで再利用する設計です。

ベクター・ヘビーは、低軌道上に125kgのペイロードを輸送可能で、上段の電気推進を使えば高度800kmまでそのペイロードを持っていくことが可能とされています。高さ約16m、第一段直径1.1m、こちらも第一段は再使用の仕様です。こちらは、2019年に打ち上げ開始が予定されており年間25基の打ち上げで設計されています。いずれも運用はアラスカのKodiak Alaska (PSCA) かフロリダのケープ・カナベラル(CCAFS)で実施される予定とのことです。

source : ベクタースペースシステムズ社


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