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今年観測史上最小の海氷面積となった南極域

最終更新 2017.03.24

地球の両極の海氷は世界的な気象変動と関連が深いものですが、今年は最も深刻な状況が発表されています。多くの機関が、北極周辺の氷の表面積減少へ、懸念を表明してきました。しかし、表面積の減少・増大を繰り返していた南極の氷も、昨年末から明らかな減少の報告が挙げられはじめました。

3月23日にJAXAでは、3月1日に南極域の海氷面積が衛星観測史上最小値を更新したことを発表しました。JAXAの水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W)の観測データをもとにしており、南極・北極の海氷面積の時間的・空間的な変化を可視化した北極域データアーカイブシステム(ADS)で公開データを得ることができます。

また、NASAの3月23日の発表でも、今年2017年3月7日に冬場の年間平均の海氷面積について、最少記録を更新したことを発表しています。ムービーでは、2016年の9月から今年3月のデータを見ることが出来ます。今年2月13日には、南極および北極域を併せた海氷の面積が1621万平方キロメートルとなり、年間平均記録の最小値を塗り替えました。北極域の氷の減少については加速されていることも報告されています。

なお、欧州のクライオサット(Cryosat)衛星による南極の棚氷の消失危機について2月にニュースとして取り上げました。特に西半球に面する方向の南極の氷の変化が大きくなっています。氷の厚さも含め地球の気候変動のパラメータの観測ニーズは高まっています。

source : JAXA


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