宇宙技術開発株式会社

南極の棚氷新たな消失が進むか?

最終更新 2017.02.01

近年叫ばれている地球温暖化や、関連して進む海面上昇などのリスクの歯止めとなっているのが、南極に多く存在している棚氷です。北半球の氷の減少が進む中、南極については横ばいが続いていましたが、ここ数年、やや増大に転じるなど一層の観測の重要性がクローズアップされています。

欧州宇宙機関ESAのセンチネル1衛星で観測された南極のラ-センC(Larsen-C)(南米チリ側西半球に面す南極半島の東に位置する)の2016年1月7日から2017年1月17日までの観測画像がアニメーションGIFで掲載されています。いずれも南極では夏にあたる2016年1月と2017年1月の画像を比較すると、棚氷の裂け目は175kmにも伸びています。センチネル1衛星は、レーダーセンサのため、悪天候にも、冬場の太陽光が射さない闇にも、撮影ができる優れものです。

棚氷は海洋に氷が流れ出すのを抑制する働きもありますが、話題になったものには、1995年 にラーセンA、2002年にラーセンBの氷の2/3が消失しています。これが新たな棚氷の消失につながるのではと懸念が広がっています。

※南極では棚氷の消失の一方で、冬場の氷の表面積については増大の傾向もあり、継続的かつ計量的な観測が必要とされています。

source : ESA


    SEDの関連記事