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セレスの氷はどこにあるのか?

最終更新 2016.12.27

NASAの小惑星探査機ドーン(Dawn)は、準惑星セレス(Ceres:ケレスともいう)を周回探査しています。セレスの水の存在については何度か紹介しましたが、セレス全体の水素の分布が、NASAの記事で紹介されています。

水素の分布は、水の氷の分布と一致していて、セレスの中緯度地域では、より高度の高い地域に水素が豊富にあります。極地域にかけても同じように水素は多くなっていきます。

この分布は、ドーンに搭載されているガンマ線・中性子線検知器GRaND(gamma ray and neutron detector)で計測されました。セレスでは局所的でなく、広い地域で水が豊富に含まれているとされています。それらは固体の氷の形状ではなく、多孔質の岩石内に含まれる形で存在していると考えられ、ガンマ線・中性子線検知器GRaNDの観測データから、岩石重量の10%程度が水であると考えられています。

2015年10月から、セレスの高度375kmを周回しながら観測を開始したドーンは、分解能の高い画像を多く取得しています。中央の光る部分が塩水由来と報告されているオケイター・クレーター(Occator Crater)の画像も公開しています。

今年8月には、セレスは火星と木星の間の現在の軌道ではなく、もともと海王星に近い軌道にいたという解析結果も報道されています。なお、ドーン探査機は、今年10月から、高度1,480kmからの観測に戻っています。

source : NASA


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