宇宙技術開発株式会社

中国小型の二酸化炭素観測衛星の打ち上げ

最終更新 2016.12.22

中国政府および欧米メディアの発表によると、中国の二酸化炭素観測衛星TanSatが、日本時間2016年12月22日(木)午前4時22分に、長征2Dロケットにより打ち上げられました。

TanSatは、二酸化炭素などを計測するための高分解能二酸化炭素スペクトロメータ(high-resolution Carbon Dioxide Spectrometer)と、雲やエアロゾルによる計測値の補正を行うためのCAPI (Cloud and Aerosol Polarimetry Imager)が搭載されている環境観測衛星です。

地球温暖化を進めている主要な原因のひとつである、地球大気における二酸化炭素、加えてメタン濃度の上昇については、毎年憂慮すべき事態が進んでいます。日本のいぶき(GOSAT)や、米国のOCO-2などにより計測が進められており、計測精度は近年飛躍的に改善し、1.5ppmの精度を実現してきています。

中国は近年、地球温暖化ガスの排出量が最も多い国となっており、持続可能ニーズを達成する開発を求められています。TanSatは、高度700kmから午後1時半の太陽同期極軌道で運用が行われ、成功すれば、4ppmの精度で二酸化炭素計測が可能となり、地上ネットワークと併せると2ppmの精度を実現できるとされています。設計寿命は3年、重量は620kgです。


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