センチネル衛星がサンフランシスコの摩天楼が年間数センチ沈下しているのを検出

最終更新 2016.11.28

ESAと、ノルウェーPPOラボと、ノルウェー地質研究所のチームは、米国カリフォルニア州のサンフランシスコ沿岸地域の変化地図を、広域を高頻度で観測できるセンチネル1号衛星(レーダ衛星1A, 1Bの2機で構成)のデータにより、作成を進めています。

2009年に竣工された58階建てのミレニアムタワーでは、近年の報道でも沈降と傾斜を示し話題となりましたが、2機のセンチネル1号の観測では、年間数センチメートル沈んでいることがわかっています。観測では原因は明らかではありませんが、基礎杭が岩盤層にしっかりと固定されていないことと関連があると考えられています。

また、サンフランシスコの湾岸エリアの東側に位置するヘイワード断層(地震の原因となる活断層)に沿った建物も含む、広範囲のモニタリングを行い、地図が作成されました。プレザントン市周辺では、2015年までの4年間続いた干ばつの後、地下水の流れ込みが起きたことによる土地の隆起も確認されました。

ノルウェーの首都オスロでも、オペラハウスなど新しい建物については、基礎がしっかりとしているものの、駅周辺の古くからの地域ではひどい地盤沈下が起きています。

ノルウェーでは、欧州のコペルニクスプログラムの下で無償で公開されているセンチネル衛星データから、変化抽出プロダクトを全国的に提供する活動が既に開始されています。

同様にセンチネル1号衛星のデータは、ヨーロッパの「レーダービジョン」として、地面の動きの監視の他にも、北極海の氷や定期的な流氷マッピングや、海洋環境の調査、森林や水のマッピング、土壌管理や、危機的状況あるいは人道的支援のためのマッピングなどの様々なサービスが提供されています。

source : ESA


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