NASAは気候変動把握に小型衛星群も活用予定

最終更新 2016.11.10

商業用の小型・超小型地球観測衛星が様々に展開する中、米国本家本元NASAの地球観測計画はどう変化してきているのでしょうか。

極軌道気象衛星のNOAAシリーズは、2017年から新しいJPSS衛星が打ち上げられ、ランドサット衛星の継続は2023年に9号の打上げが計画されており、熱バンドデータの補足衛星として2019年にTIRが上がる計画が公にされています。

また、海洋や大気観測も含め多くのセンサを搭載した地球観測衛星コンステレーションのA-Trainや、2000年代のアイスサット、Jasonなど比較的大型で安定した複数衛星による観測の展開がこれまでに行われてきました。

一方、欧州はおしなべて比較的小型の衛星にシフトした地球観測および環境観測衛星が既に導入されてきています。そんな中、開発から飛行までの期間が短く、コストパフォーマンスもよい小回りのきく小型衛星の計画が、NASAでも始動してきます。

TROPICSは、12個のキューブサット群として打ち上げらると今年アナウンスされた衛星で、ハリケーン内部を観測します。

RAVANは、気候変動の重要要素である、地球のエネルギー収支を計測するキューブサットです。温室効果ガスの気候への影響を理解するために基本となる大気上層部からの地球のエネルギー収支の僅かな変化も検知します。

12月に打上げ予定の超小型衛星コンステレーションのCYGNSSは、8機の同じ機体を使って熱帯低気圧やハリケーン内の風速などを計測し、ハリケーンの発達の仕組みを調べる計画です。

2017年春には、国際宇宙ステーションに2つのキューブサットが運ばれて放出される予定です。この2機はアイスキューブ(IceCube)と、HARP(Hyper-Angular Rainbow Polarimeter)で、アイスキューブは、雲の氷粒を高周波マイクロ波で計測する新型の小型計測器です。HARPは、空気中の粒子と雲の中の水滴の大きさと分布を計測します。

また、2017年初頭には、MiRaTA( Microwave Radiometer Technology Acceleration mission)がJPSS-1と共に打上げられる計画になっています。

source : NASA


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