中国長征5号ロケット打ち上げ成功

最終更新 2016.11.04

中国政府および海外メディアによれば、日本時間2016年11月3日(木)午後9時43分に、中国の新型大型ロケット「長征5号」の初打ち上げが実施されました。

この打ち上げは、6月に中国の新型中型ロケット「長征7号」の打上げにも使われた、海南島の文昌衛星発射センターから行われました。飛行約30分後に、搭載の実践17号(Shijian-17)衛星を軌道に送り込むための遠征2号上段が切り離されました。

長征5号は、中国が新たに開発した大型ロケットで、2020年に中国が計画する火星探査でも使われる予定になっています。1段と2段は液体酸素と液体水素を推進薬として使っています。また1段の周りに4本装着された液体ブースターは、液体酸素とケロシンを推進薬として使っています。

打上げ能力は、中国の発表によれば地球の低周回軌道に25トン、静止トランスファー軌道に14トンと、従来の大型長征シリーズの2.5倍になっています。ロケットの全長は57メートル、重量は約870トン、コア部分の直径は5mです。

2017年には、月面探査のための嫦娥5号(チャンゲ5号)を打ち上げる予定。2018年には、中国の宇宙ステーションの中核モジュール(重量20トン)を打ち上げる予定になっています。

今回、静止軌道に投入された実践17号は技術実証衛星です。新たな上段ステージ「遠征2号」を使用して静止軌道へ直接投入する試験の検証や、通信衛星バスに使う新しい技術の検証(高効率太陽電池や、イオンエンジン等の実証試験)や、スペースデブリの観測などに使われる予定です。


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