宇宙技術開発株式会社

ファルコン9の事故調査報告

最終更新 2016.10.31

2016年の9月3日(土)に打ち上げが予定されていたファルコン9ロケットが、9月1日に射点での燃焼試験前に爆発し、ロケット衛星共に失われ、ケープカナベラル空軍基地のLC-40射点も被害を受けた件は、初期調査結果報告が実施され、その後の追加報告が明らかにされました。

事故調査の一環として、スペースX社ではテキサス州のMcGregor施設でテストを行い、事故の引き金となった可能性がある状況の再現に取り組みました。これまでに2段の液体酸素(LOX)タンクのヘリウムシステムが破裂したことに注目して調査を続けていることを報告してきましたが、それを引き起こした原因は確認されていませんでした。

しかし、調査を続けた結果、液体酸素タンク内の3つのcomposite overwrapped pressure vessels (COPVs)のうちの1つに場所が絞り込まれました。

ヘリウムの充填コンディション(充填時の温度と圧力)を変えて試験することで、状況を完全に再現することができました。スペースX社の事故調査は、現在2つのエリアに関心が向けられています。正確な原因の究明とヘリウムの充填コンディションの改善です。

事故調査の進展に伴い、テキサス州の試験場では間もなくステージ試験を再開、年末までには打上げを再開する予定です。ケネディ宇宙センターとカリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地の射点は、その時期までには運用を再開できる見込みです。

source : スペースX社


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